かつてあった意味が時の経過とともに失われた慣習を題材にしたホラーでは悲惨な終わり方をすることが多く、最初からビクビクしながら読んでおり、不思議な空間に入り込んでしまった時は、うわぁぁと恐怖しました。
ああ、でもそういうことだったのですね。
鬼を天国へ連れていかないための凧揚げ。
お母さんは鬼であり続けていたために、天国にいかないままとどまっていたのですね。大きくなった蒼介に見つかってどこか安心したのでしょうか。
途切れていなかった慣習が一本の糸でも続いていたからこその奇跡。
にぎたさんの物語は、時に怖く時に悲しいことが多いですが、どこかで救われることがあり、最後にはじんわり温かい味わいものが残ります。とてもいいものを読ませていただきました。
最後まで面白かったです。感動しました
作者からの返信
コメントもいただきありがとうございます。
最後まで楽しんでいただけて良かったです。