第二話 デートであってデートではない
「つーるーぎ!」
「はいはい、待てって!」
「この店行きたい!あっ!あっちもいいなー」
「おいおい、話すとか言ってたけどいつになったら話すんだよ……」
「買い物して終わったらだよ!2人で買い物するの久しぶりじゃん!」
劍は、アルナが泣き止んで寝た後に病室を出て家に帰った。
そして次の日の準備をし寝て、朝起き午前の6時に、舞が指定した場所に言ったのである。
そこからすでに7時間が経過している。
舞って、こんなやつだっけ……
なんかはちゃめちゃ女だな……
まぁ久しぶりだからいいか。
こうして舞と劍は買い物をしたり、AWORLで流行っている物などを使ったり試したりして楽しい時間を過ごした。
そして、午後の6時になり夕食を食べに料理屋に行くと、舞は真剣な顔をしてやっと喋り始めた。
「劍君、私はSDSLの世界に途中から来たのは言ったよね。それで私は赤坂舞という人の記憶をもらったの……そして私も記憶が無くなって完全に赤坂舞として生きてきた。」
「って事は、本当の舞は2人いるのか……?」
「うん、でももう1人の赤坂舞も私なんだ。だって、赤坂舞の体に入って生きてたんだよ、赤坂舞は2人もいない。」
「まぁ確かにな……話を変えるけど、舞の本名とかは?」
舞は包み隠さず話してくれた。
舞の本名は、その名の通り赤坂舞だったのである。
SDSLの世界の中でも赤坂舞、現実でも赤坂舞、何か繋がりがあるも思ったが今は考えないでおこう。
そして、年齢は劍と一緒の16歳である。
このゲームに出会ったきっかけも話してくれた。
舞はかなり昔に姉を無くしており、そのショックで精神が崩壊し、植物状態に似ている症状になったと言う。
それを
この方法はまたのちに詳しく話そう……
「ざっとこんな感じだよ。他に聞きたいことは?」
「AWORLについて知ってる事を話してくれ」
「うーん、あんまり知ってる事はないけどこの世界はもうAWORLの世界じゃないんだよね」
「どういう事だ?
「この世界は元々5つの
「まさか……それって神階の事か?」
「うん、その神階の元の名前とかなんで空中に住んでるとかは分からないけど、このゲームはもうAWORLじゃないのは分かってる」
「……死んだら他の29人のプレイヤーが現実で死ぬ事は知ってるのか?」
「うん、梨夢さんから聞いたよ……29人のプレイヤーも今は分からないし、誰がゲームエラーを起こしたのかも分からないというか神階に居たならなおさら神階の行き方もほとんどの人が知らないし、まだ様子見だと思う」
「俺もそれは舞に賛成だ」
「劍君、今度は私死なないから。だから劍君も死なないでね……」
「当たり前だろ、俺はもう何があっても諦めないよ」
「うん!約束だよ!」
「あぁ、約束だ」
こうして2人は話を終え、それとほぼ同時に食事も終わらせて2人は解散する。
劍は家に帰ると今日あった事を整理する。
明日は誰が魔階アリカスの防衛につくか、誰がフェアリアの外交人になるか決まる日なので劍はすぐに布団に入り寝る事にする。
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