第四話 圧倒的実力を補うためには

「続いては、獅羅雲学園 一年Eクラス 赤坂舞 序列13位 八総合序列101位 同じく一年Sクラス 黒坂羽波 序列6位 八総合序列80位 闘武大学園 二年Sクラス 上一事 序列2位 八総合序列17位 同じく二年Sクラス 下一咲 序列2位 八総合序列17位。バトルスタート」


始まったか……

この試合に勝たないと俺らは相当厳しくなるのか……

舞、頑張ってくれ。


「へぇー!君達1年生?」


「はい。そうです」


「めちゃ、真面目じゃん!もっと気軽に行こうよー!私は、上一事だよ!よろしくね!」


「なっなんなの……」

と羽波が声に出してしまったが、


「相手が嫌がっているのでは無いですか!そういう喋り方を何度直せと言ったらいいのか」


「別にいいじゃん!」

と口論になる、闘武大学園の2人。


「舞……今敵は油断して口論してる。今のうちに一撃で敵を倒そう」


「分かったわ。確かにそれがいいわね」


「舞、いくわよ!リコールリジェント!」


「了解!炎殺紅蓮インフェルノブレイク!」


羽波は、敵の視界をくらませる技を出し、舞は一撃必殺の技をだす。

だが、


「君達、咲と話してるのに……攻撃するなんて。喧嘩売ってんのか?天羽々斬アマノハバギリの力見してあげる。一千凌駕いっせんりょうが


「私も丁度、この天叢雲剣を久しぶりに降ってみたかったのですよ、だから攻撃させてもらうわね。天地一変てんちいっぺん


咲が敵の攻撃をそっくりそのまま跳ね返す技を使い、舞と羽波の視界が悪くなり、炎殺紅蓮の技が跳ね返る。

その跳ね返った技と、事の技が合わさり舞の元に攻撃が向かう。


「こっちに、敵が……」


「舞!」


「ここは任せて、炎災卑惨カタストロフィ!」


「そんな技、効かないよ。さぁそのまま散れ!」


「いや、散るのはあなただ!禁書ロック律脱ロード!」


攻撃が当たろうとしていた舞を、羽波の技により舞はその瞬間、事の前から消え事の攻撃は不意打ちとなる。

そして、上から舞が降ってくる。


「これで1人目!凰王烈炎ブルスブレスト!」


「いけーーー!!!」


二人のコンビネーション技により、事を追い詰めたと思ったが、


「甘い……とても甘いですね。天叢雲アマノムラクモ


かなり距離のある所から、咲が遠距離攻撃をしてくる。


「なっなんだらその技。剣が飛んでこっちに向かってるだと……」


「咲、サンキュ。じゃこっちも、六碌山暗黙ギルシュアンブロック!」


「剣が……あっ、うわぁぁぁぁ!!」


「羽波!6個の剣が無音で襲ってくるって……」


「この技はやっぱりちょい強いかな」


「そろそろ諦めたらどうかしら」


「君のパートナーはもう気絶してるよ??」


「私は諦めない」


「中々頑固でよろしい!でも終わりだ……」


「行きましょうかね。 」


二人は舞に向かって次々と攻撃を繰り出し、ひたすら避けようとするが当たり避けようとし当たる。

その繰り返しが続き、舞はついに倒れる。


「ぐは、はぁはぁ……」


「もうやめなよ」


「体が持たないですよ」


「私は勝たないといけないんだ……この烈炎魔王フランベルジェで」


「まぁそんな事、私達知らないから終わらせてもらうね。連撃れんげき 瞬烈斬しゅんれつぎり!」


「私も行きますよ。連撃れんげき 圧斬あつぎり。」


二人の攻撃が舞に当たろうとしたその時、


「私は負けない、負けたなくない……勝つんだぁ!!!!」


「事!下がって!」


「えっ?あっ、、うぁぁぁ!!!」


「くそ!事ー!!どういう事、、どうなってるの?」





観客席



獅羅雲学園


「上一事が倒れた……舞さんはどうなってるの?」


「舞……」



闘武大学園


「事が倒れただと!」


「あいつ、何をしている!」


「いや、あれは無理じゃ。あいつらじゃ勝てん。あれは、魔人化まじんかだ」


「あの伝説の?」


「ですが!あれは、普通の人ではできないと言われていますよ?」


「あの娘は、普通ではないということじゃの」



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