第五話 またまた会長

舞と事実の戦いが始まってから、10分も経過していたのである。


いちようこれは公式戦だが10分をすぎる戦いはよほど戦闘能力が一緒かただ逃げ回って倒せないというどちらかぐらいだ。


そう劍が思っていると、

「はぁ、はぁ、やっぱり疲労が半端ないね」


「はぁ、はぁ、確かにな……」


二人とも今にも倒れそうになっている。


「そろそろ終わらすよ、凰王烈炎(ブルスフルト)!」


「こっちもだ……胸壁(きょうへき)!」


二人の技がぶつかり合う。

そして、先に倒れたのは事実。


「勝者、赤坂舞、序列504位から51位へ変更。敗者、一存事実、序列51位から52位変更」

と、アナウンスがなり試合が終わる。

そしてその場に舞も倒れる。


「おいおい、こんなところで倒れるなよ!」

と言い、二人のそばに近寄ろうとすると、

「劍君……私とパートナーを組んでくれますか?」


「当たり前だろ、よく頑張ったな」


「あのーイチャイチャしてる所すいませんが、いい戦いでしたね」


「おい!急に出てくるなよ!」

と偉そうにいう劍たが、相手は明音会長だった。


「はぁ?いちよう会長なのだけれど?その口の利き方治したらどうなの?」


「すいませんでしたー、タメ口で話して。」


「はぁ?言い方ムカつくわねぇー。まぁいいわ」


「でなんで警察官みたいに俺らの事ずっと見てんだよ?」


「うるさいわね、黒崎劍と赤坂舞のの二人に相談があるのよ」


「相談だと?」


「そ、相談?」


「舞さんは、疲れてるから寝て聞いてね。」


「ありがとうございます!」


「わたしは?」


「事実さんは今回はないわね」


「ちーん……」


「それより話ってのはなんなんだ?」


三人は明音会長の方を見る。


「うん、じゃ言わせてもらうわね。劍と舞さん、あなた達二人は、今から一週間後に開催される、紅炎王座戦と言う、八つの学園が参加する一人対一人の戦いに出て欲しいの。」


「なんだそりゃ……」


「八つの学園って……?」


「この学園の選手として代表としてね。」


「まじかよ……」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る