第七話 強さが全てではない
「ま、負けた……」
「確かにあなたは強かったけど、隙がまだまだ多いわね」
青未明音が勝った事によりどんな罰を受けるかわからない少なからずビビってしまっている劍に青未明音は思わぬ声を掛ける。
「まぁあなたが手を抜かなければ私は負けてた。この勝負はあなたの勝ちでいいわよ」
思わず「えっ?」と反応してしまい、この人アホなのかと思ってしまう劍である。
「いや、明音会長の勝ちです、隙を見せてしまった僕が悪いです」
「あなたが負ければその子はどうなるでしょうね」
「えっ……」
「どうするつもりだ……」
「あなたが勝ったって事にすればいいのよ。だからさっきから言ってるでしょう」
「分かった……勝ったことにします。これでその女の子を助けてくれるんですね?」
劍は自分の勝敗よりも舞の事を心配して自分が勝つ事を選択しようとする。
「まぁまずは一通り、赤坂舞さんの事について話を聞かないとね。解決しようとしても無理ね。」
「分かりました……」
そして劍と舞と青末明音が、生徒会長室に行こうとした時
「生徒会長もゆるいわね、私ならぶっ倒すのに」
とある女が呟く。
生徒会長室
「話していいですか?」
「ええ、ゆっくり話して」
そして舞から衝撃の事実が明かされる。
「私は人ではありません」
「どういうことだ?」
と頭に多くの?マークがつく劍。
「私は赤坂舞と言う名前で人として住んでいますが私は人の姿をした
「確か10年前にニュースや噂で聞いたことあるけど、本当にいたとわね」
「でも!人と本当に変わりないのです。変わっているところといえば人の力の五倍の力があるってことだけです……」
「五倍……なかなか強そうな能力だな」
「でも私は戦闘がどうしても怖くてで出来なくて、それも今回の事件に関連しています」
「どういうことなの?」
「私のお父さんは昔、火人の中で一番強い人でした。でも、ある黒い服をきて黒い帽子を、被った男に殺されて、、その男に何かを吸収されて、お父さんはその場からいなくなったんです。そこから他の火人も戦闘に加わりましたが全員負けてしまい、今あなた達の言う新地球から、お父さんの使っていた伝説の剣、
「そんなことがあったのね」
「まさか、今回の事件はその黒い服と黒い帽子を被ったやつのおってと言うことか?」
「はい、わけも分からない借金の話を出されて、、、一つ心当たりがあるならおってとしか考えられなくて」
「新地球の黒服の男ね……」
「で、これからどうするつもりなんだ?そいつらがまた来たらやばいぞ」
「劍君、静かに……」
「えっ……」
「私はこう見えて獅羅雲学園の生徒会長です。舞さん、舞さんはこれから学校が管理する宿の一番警備の高い所に住んでもらい、学校にいる時は劍君の横にいてください」
「えっ?俺?」
「 つっ、つるぎくんの!?」
「そうです。それが一番の最善策です。劍君は強いのでいざと言う時に役に立つと思います」
「俺は戦闘員ね笑」
ってきり恋人役かと思った……
舞は舞で可愛いし舞でもいいなぁ
ってか俺たらしじゃん!
はぁ……彼女欲しい……
「当たり前じゃないですか!何を考えているのですか!」
「何も考えてないですよ!」
と変な事を考えている劍の横で舞は、
「みなさん……ありがとうございます!」
「うちの生徒なのだから当たり前の事よ」
「お礼なんていらないよ!」
こうして舞と青末明音と出会う。
次回は赤坂舞の初戦闘シーンですよ!
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