第八話 受け継ぐ者
明音会長との対戦が終わり、
次の日の朝
「ねぇねぇ劍君、起きて!起きて!」
「う、う、ね、ねむ、眠い……」
寝起きの劍は態度が悪く朝は自分で起きるはずなのに今日はいつも聞かない声が聞こえる。
「って、え?」
明らかに女の声が聞こえたと確信し、目を開け舞を見る劍。
「やっと起きた!」
「どうして、舞がいるんだよ……」
「お前がどうしてって、劍君?今、何時か知ってるの?」
時計を見るとすでに午前十時になっている。
「二時間も遅刻してるのか!?」
「明音会長が呆れながら起こして来てって、言われたからさ……」
「昨日、確かに技を連発したがこれ程疲れきっているとは思いもしなかったな。」
「うん?どういうこと?」
「なんでもない、ってか急がないと!」
十時二十分に急いで準備して、宿をでる。
宿から学校までは走って5分、
だが劍と舞が走っている時
「おい、赤坂舞」
「なんですか?今急いでるんです!」
と言いながら後ろを見ると
「えっ、どうしてあなたが……」
と言い突如倒れて怯える。
それに気づいた劍が
「大丈夫か!舞!」
「相変わらず弱虫だな……赤坂舞、昔と変わってないな」
「お前まさか、その服……」
その男は黒服の男であり、舞の事を知っていて昔というキーワードを出したことにより、舞の父親や火人を倒した男だと確信する。
そして劍は、
「貴様が舞の父親と母親を……」
「お前よく知ってるなぁ、赤坂舞が話したのか……まぁいいだろう」
「舞、大丈夫か?」
舞が怯えて身震いが止まらなくなっている。
ここでやるしかないか。
だが体の疲労が、って考えてる場合じゃない。
やるしかないのかよ……
もうどうにでもなれ!!!
劍は剣をだし速攻する。
「
火をだしながら一瞬で敵を貫こうとする。
もう片方に
「
敵に接触が成功した時にだせる技であるが、その二つの攻撃を、「
「な、なんだよ。こいつ……」
劍はこの男がどれくらいか察する事が出来るが体は既にたった一撃で動けなくなっている。
「つ、劍君がやられた……?」
「私の邪魔をするなら消さなければなりませんね。ロキ様、いや劍か」
「なんだよ、ロキって……」
「あー、そうでしたね。まぁいつか分かると思いますがその前に殺させてもらいますね?」
「やめて、やめて、やめて!」
「うるさいなぁ、黙ってられんのか!」
舞が小さな声で言うのに腹が立ち蹴り飛ばす。
「やめて、劍だけはやめて」
「あぁ?お前誰に口を聞いている」
「やめてって言ってるじゃんか!」
と大きな声で言うと、舞の後ろに隠れている
舞とスルトの会話
「俺はスルトだ、この剣の一番最初の持ち主だ」
「スルトってあの?」
「あぁ、そうだ」
「スルト様聞いてください、私は戦って劍やこれから出会う人たちを救いたいです」
「お前は勘違いしている」
「え?」
「お前はもう既に戦っている。ただ心が怯えているだけだ。お前の体は父親と似ているのか知らんが熱く燃えている」
「私の心が怯えている?」
「そうだ。お前は昔の出来事に怯えすぎだ。今のお前なら、あの黒服を倒せる。なぜならお前は火人の最後の生き残りに対し、お前は誰よりも人を助けたいと願う心があるからだ」
「誰よりも人を助けたいと願う心……」
「そうだ、お前はできる、俺がついている。今がお前の怯えている心から開放される時だ」
「私ならできる、私ならできる……」
現実
「お前から死ね、赤坂舞よ」
と言われ剣を振り下ろされようとした時
「炎の火 炎より熱く燃え上がる火
剣を振り下ろされ殺されそうになったがすぐに攻撃態勢に入り、
「舞……?」
「劍君、私は守られるだけじゃ嫌なんだ!」
間一髪でよける黒服の男、
「お前、どこからそんな力が……」
と驚きが隠せない黒服の男はすぐに警戒態勢に入る。
次回、黒服の男と舞の大戦闘がはじまる!
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