第18話 小説の役割への応援コメント
三重野さんの視点からの涼宮ハルヒの魅力をお聞きしたいです。
電子データは、カミナリ1発でどうなるかわかりませんものね。
伝承性という面でもどうでしょう?「古本」というのはあっても「古データ」ってないですよね。紙、ことに東洋の紙は、1000年は軽く保ちます。
いろいろ連想させていただける好文です。
作者からの返信
お久しぶりです!
はい。『涼宮ハルヒ』に関してはアニメから入ったのですが、僕の記事で言う「ひっかかり」が息つく暇なく続く作品でした。
キョンという男子高校生がストーリーテラー役で、シャーロック・ホームズで言うところのワトソン役ですね。破天荒なハルヒがホームズという訳です。
僕は総合博物館のような作品が好きでして、『ハルヒ』は作者の谷川さんが縦横無尽の博識ぶりを披露してくださるので、とても楽しめました。
どんな現象が起きても、感銘を受け取れるような筆致です。普通は凶悪な出来事が起きたら気分が沈むものですが、それでも考えさせられ、前に進むことが出来ます。谷川さんの筆力の賜物です。
僕は現実世界にもこれが当てはまると思っていて、ふさぎこむような出来事が起きても、受け取り手がどのように自分を言葉で納得させ、まだまだ生きて行こうと思わせるか、その辺のヒントをすごくいただきました。
20年近く前のPCを持っていますが、結局壊れて中身が見れなくなりました。
細かなデータの移し替えが必要ですし、途中でどうでもいいやとなりそうです。
「この資料はインターネットのこのページを検索で見ればいいや」と高をくくっていたら、いつの間にかページが見れなくなり、頭の整理ができずモヤモヤすることが多々ありました。
優れたデザイナーのアトリエは絵の具や紙で溢れています。電子機器のみでスッキリした部屋は、良きイメージを生み出す頭の構造と異なるのではないかと思っています。
第13話 ホット・地理・ペーパーへの応援コメント
地図も図鑑も、なんともなしに見ていると、いろいろなことが想起されて、とても良いですね。
共感できます。
作者からの返信
眺めていると、ヤメ時を見失います。想起されるというのは本当にその通りでして、ひとつの気になる地名なり固有名詞があると、そこから世界の成り立ちに思いを馳せたりします。地球というひとつの箱のこの部分にあの生物が入っていて、それはこの植物を食べていて、その生物はさらに別の生き物に食べられてと様々な繋がりが見えてきます。鉱物資源の人間による動きや、年代を前後させるとその様相はどう変わるかと考えるのは楽しいです。
第12話 鬼ってなんだろうへの応援コメント
面白いですね!
「魂魄」というのは、何となくたましいのことだと思っていました。
いろいろな鬼に連想が広がります。
作者からの返信
僕も最近知ったのですが、魂魄の違いがわかると、「魂の込もった」だとか「鬼のような」という言い回しにより実感が湧くと思います。
第10話 バイオロジカル・コントロールへの応援コメント
いうもながら、三重野さんらしい端正な文章です。好感がもてます。
加えて、話が、しばしば見かける「そんなこと私に関係ありません!」と言いたくなるような「私」の独白に陥っていないのが重要です。
農家や園芸家は別として、秋になれば虫の音が聴こえてくるようなやえむぐらを好もしく思う方ですが、そこいらをヤギや鶏が歩き回っていたら、それはそれで楽しいでしょうね。そんないろいろな連想をさせてくれます。
作者からの返信
いつもながら、丹精を凝らしたコメントをいただき、ありがとうございます。
自分の独白なら「感想」。公共を意識した発言なら「意見」といったところでしょうか。
八重葎という単語がすぐ出て来るあたり、風流人ですね。
氾濫防止のためとはいえ、なんでもかんでも川をコンクリートで固めてしまうのは、仕方ないとはいえ何か別の方法はないものかなと思います。
コンピュータですらバイオコンピュータなるものがありますし、自然と人間のあり方について、生い茂る雑草を見てふと考えました。(※雑草という名の草はありませんが)
第9話 検索と探索への応援コメント
その通りです。キャラもこの辺りの小説と称するものも、みんな同じようなものばかりで、ゲップが出てしまう。
ネットの検索で見えるものは、深い地層の表面にすぎません。言葉は思考と結び付いているという、原点を思い返すべきでしょう。
地軸を掘り抜いて、地下水脈を汲み上げてください。
作者からの返信
一つの作品でキャラが多すぎる問題があると思います。それでも作り手側が練り込んで送り出せれば良いですが、そうとは言えないものも残念ながらあります。
そうですね。パターン化しなければ、どんどん創作の幅は広がりますし、思考の世界も地底を通り越して宇宙空間へ飛び出します。
「話を聞いていない」と言われる人は、パターンの枠に当てはめて早合点するからでしょうね。
第8話 歌は世につれ、世は歌につれへの応援コメント
確かにその通りですね。
言われてみれば、という鋭い指摘です。
「仁義なき」の「ジャン・ジャン・ジャーン!」なんかいまだに。好きな映画の音楽など、こんなところで使わないでくれ、と思うこともあります。
映像につけるBG M も、コントそれ自体も、実はとても創造的努力を要するものでしょう。安易に流れていることが他にもあるかも知れない、とこの文によって考えさせられます。
作者からの返信
間の取り方とか音・セリフに応じて体を合わせる身体感覚が発達していたような気がします。
コミュニケーションが文字依存になってきて口の使用量が減ってきたことと関係しているのかなと感じました。
編集済
第7話 簡潔に完結への応援コメント
長いばかりで飽きられるのは、中身がないから、そして読ませる充実した文体がないから、です。そういうものが殆どです。ただの間延びした繰り言は、「それがどうした」という忿懣まで起こせられます。コピペなど、もっての他でしょう。
中身と読ませる文体があれば、読者は必ずついてきます。長編もあれば短編もあり、本質的には短いから悪いということはないのは言うまでもありません。むしろ良い短編を書くのは、高い技量を要求されます。
テレビは、また違う事情があるでしょうから、書く人が気にする必要はないでしょう。
自ら経験を積み、材料を探し、鋭敏な眼からの視点が働いている人の文は、読者にはすぐわかります。面白い、と思わせられます。ま、それが作家のつらいところですが。
と、ついピント外れの冗長になってしまいました。これダメですね。
それだけ触発されたためです。
「〜」という過剰な口語体と、「逆にいえば」は、使い古されているかな。
まだ敷衍の余地があると思います。エクササイズと思ってたくさんお書きください。
早めの次回作、期待しております。
作者からの返信
ある作家さんがおっしゃっていた、学生たちが書く小論文の変遷が興味深いです。
最近の学生は、文章の体裁は整って書けているが、どこかで見たような内容が多いと話されていました。
反対に昔の学生の小論文は、文章の体をなしていないものもあるが、内容はオリジナリティを感じられた、と振り返られていました。
自分の書く文章を読み直すたびに、引っかかるものがあるけれど、それが何なのか分からずにいました。
それをいまkobataさんにご指摘いただき、ハッキリしました。
そうなんです。「〜という」を多用しています。「逆に」の凡庸な接続詞、使っています。
僕の愛読書と言いますか、指南書があるのですが、それを読み込んでみました。「〜という」の過剰な口語体は見つかりませんし、「逆に」の表現もありません。また、僕はこの座右の書の文体が心地よく、それがすごく好きです。
kobataさんのお陰で、大きな気づきのある一日となりました。
名のあるお方だと拝察しますが、私のような者にまでお気遣いくださり、誠にありがとうございます。
第6話 レジ袋有料化を機に考えるへの応援コメント
なんとなく感じて、しかしすぐに忘れてしまう日常的なことを掬い取り、読者にハタと気付かせる。これ、エッセイの要諦のひとつですね。
作者からの返信
巷にある日常品で、よくよく考えると欠点が見えてきたり、これはこのように改良すれば良いのでは?ということが見えてくることがあります。
他方で、商品の仕上がりの良さにほれぼれとすることもあります。
kobataさんにそのように言っていただき、嬉しいです。
第5話 地図とナビに関する考察への応援コメント
重要な含蓄に富んでいる。自分の足で自分の体重を支えられる人は、少ない。
「要は」は、なくてもいいかな?( )も少し多いかな?「ー」の方が読みやすいかも。
と、些末なことを言うのは、優れた指摘をなしている文に引き込まれたから、です。
次稿に期待。
作者からの返信
はじめまして、こんにちは!
「要は」、おっしゃる通り無くても良さそうです。
最後の段落で確かに( )が多いです。「ー」も上手く使えるように工夫してみます。
レビューもしてくださり、ありがとうございます!
拙い文章ですが、次回のエピソードもお読みいただけると嬉しいです。
第19話 創造とは、マッシュルームのようなものへの応援コメント
そうですね。面白い。
そういえば、植物を育てる時も、水をやり過ぎては行けないんです。少し水不足のストレスがあった方が、水を求めて根の張りがよくなる。すると、大きく丈夫に育つ。
まあ、そこのところに必要なのが、塩梅というものでしょうが。
示唆的です。
作者からの返信
親心からあまり手をかけすぎると・・・といったところでしょうか。
自分の力で根を張る力、どの世界にもあてはまりそうです。
「ここの組織は潤沢な資金があるから出来るんだ」とやっかむことは無いのかもしれません。