厨二病老人は夢心地 或いは浮気者には制裁を
猫3☆works リスッポ
第1話始まりの村
先程まで居た空間は花咲き乱れ、大きな池にもハスの花が咲き静かで落ち着いて離れ難い世界だった、しかし直ぐに所有者から出て行けと宣告された。
「お爺さん、二人揃って老衰で死ぬなんて私たちなんて仲がいいんでしょうね、今回は神様に仲良く転生させてもらってたから、また一緒に生きていきましょうね。」そっと手を繋ぐ。
「手を繋いで歩くなんて何十年ぶりかしら、新婚の時みたい。」
「そうだね。」ちょっと悔しいが。
「また一生添い遂げような、愛しているのはお前だけだ、前世では浮気もしたとこがなかったし。」
やや落ち着きを取り戻して周りを見回してみると、この村、村に転生させるって言ってたから間違い無いだろうが割と美人が多いんじゃないか?。
「お爺さんお爺さん、って言う先からどこ行くんですか。」
おお、巨乳で小顔、いいんじゃないか、身長もいい感じだし、婆さんの若い頃も可愛かったが(転生したから今は若い頃と同じだけれど)この娘これは一味違いそう。
「女剣士さんかい?カッコいいね、君ちょー可愛いね、これからお茶しない?。」
「あ、あんた、今言った先から何やってんのよ!。」
「い、良いじゃないかせっかく18歳に若返ったんだから、ちょっとくらい・・
言い終わらないうちに、目の前で爆発が起き目の前が真っ暗に、そう言えば婆さんの転生後の能力は爆裂魔法だったと言われたような気がする。
周りが眩しい「死んだのか・俺?」
コトコト、向こうの方で音がする、聞き覚えのあっるリズムだな。
僅かに漂ってくる味噌汁の香り、?、ここは何処だ?
「お寝坊さんがやっと起きたようね、もうお昼ですよ。」
若い頃の婆さんが見える、やっぱり2度死んだか、ん?その後ろにもう一人誰かいる。
あれって確か昨日の騎士か、婆さんが仲良くしゃべっている。
「ほら、私達年も近いから仲良くなったのね。浮気しちゃ駄目よねー、」
「え?近いから?だって中・・。」言い終わる前に婆さんの手に小さな炎が垣間見得た。
「いや、なんでも無いっす、」俺は慌てて黙ることにした、魔法を手に入れた婆さんは怖い。
ややあって、気を取り直して、いつまでも黙ってはいられないし。
「と、ところでさ、この世界に味噌なんてあるのか。」
「味噌は無いけど、似たような発酵食品があったの、味噌汁っていうよりスープなんだけど。あ、紹介するわ宮廷騎士のええっと何だっけ。」
「クスッ、宮廷騎士のルワンダです、まだ見習いから上がったばかりなんです、よろしくお願いします。」
か、かわいい、食べてしまいたい。あ、婆さんが睨んでる。
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