プロニート、渡辺。 ~下僕のマリオネットが最強なので老後も安心~

作者 ぶんころり

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★★★ Excellent!!!

田中でも佐々木でも西野でも渡辺でもそうだが、主人公達の共通点は不細工である事である。
それ故の生きにくさ、差別をきちんと受けている事。
まるで「不細工とはかくも生きにくいものなのか」と問われ続けているようだ。
真の敵は魔王でも世界でもない。そいつは産まれたときから自分の顔面に載っている。それと戦い続ける勇者。
何れもファンタジーとか、突然の異世界とか、そういう物語上の障害と、全く関係ないところですでに勝手に人生ハードモードを送ってきているのだ。
つまり、容姿による差別という世間の逆風について四者四用に付き合ってきたバックボーンを持ってきている。
その上で、見事に四者ともそのキャラの書き分けが出来ている。
どんだけその棚引き出しが多いんだ、と思わざるを得ない。
が、しかし、お気づきだろうか?そんな主人公達に、四者四用、タイプが違うはずの主人公達に、読者は何故か奇妙な共感を感じているのだ。
読者達は四者四用どころではない。千差万別であるはずにも関わらず、だ。
それが何を意味するか?
それは、読者の心の中にもいるのだ。
田中が、西野が、渡辺が佐々木が。
こんなにも個性的な連中でありながら。普通なのだ。
庶民的、いや特定の容姿に恵まれない、容姿で得という物をしたことがない全ての者達の、代表なのだ。
俺達と同じ思いを味わってきた、まさに読んで字のごとく、「同志」なのだ。
だから、金髪ロリ文庫の主人公達にに自分を重ねてしまう。面白く感じてしまう。
だからもしかしたら、恵まれた人たち、所謂リア充という層には金髪ロリ文庫の小説は受けが悪いのかもしれない。
だがそれでいい。それが俺にはたまらなく好ましい。もっとやれ。

★★ Very Good!!

連絡読まなかったのか?
これは個人サイトに掲載してた過去作だぞ

なろうで完結済みの田中が書籍のみで続編決定
西野も最新刊で書籍オリジナルストーリー入ってこれからは書籍版で続けていく事になったらしい
そんで佐々木も書籍化決定したんだよ

書籍化3本抱える事になってカクヨムに佐々木の続き書いてる時間ないからって、代わりに過去作の修正版カクヨムに載せるって言ってたのがこれともう一個のやつ
西野は書籍版買ってたら続き読める
佐々木は書籍化作業終わるまで待つしかない

★★★ Excellent!!!

西野や佐々木の続きを書こうよーー、天才作者さん。
こっから、凄い面白くするのって結構大変だよ。
面白いよ、面白いんだけど、佐々木や西野を連日読んだ身になると、
ちょっと展開が遅すぎるよー  スカルタスシが足りない
って、思ってた時もありました・・
そして今読破。 面白いじゃん。初期なのに面白いよ
もっとぶんころり読みたい、読みたい、読みたい

★★★ Excellent!!!


渡辺の魅力はニートでありクズであること。
昨今の普通の主人公の小説なんてエンタメとしてつまらんのですよ。

古今東西、社会的に身分が低い主人公のストーリーの成り上がりは
楽しまれていたのに、
主人公に無職やニートはないとか性格がクズだとかの批判で
そんな主人公が消えて久しい。

主人公が普通の人とか最初から才能のある人とかが
成り上がってもつまらないですよ。

社会的に底辺のニートでしかもクズ
こんな奴がこれからどう成り上がっていくのか、
どういうおいしい思いをしていくのか、
私は続きが非常に楽しみでわくわくさせられました。

更新再開を切に願ってます!

★★★ Excellent!!!

 ぶんころりさんの作品は一通り読ませてもらってますが、やはり田中やこの渡辺などのおっさん主人公作品が頭一つ抜けて面白いです。状況はひっ迫してるのに軽快なノリと下ネタばっかのモノローグがシュールで病みつきに・・・
 紳士的な田中と違ってゲスを地で行く渡辺も新感覚で先が楽しみです。長く続いてほしい・・・