肉食な後輩ちゃんに食べられる

@grim0817

第1話再会

「「「せーんぱい!」」」


「.....................」


「「「ラクトせーんぱい!」」」


「.....................」


「レナちゃんそんな陰キャ放っておいて俺らと一緒にカラオケ行こーぜ」


学園1とも言われるイケメンことアークがレナさんを誘ったとたん吹き飛ばされた。気にしてはいけないことだ。あのイケメンくんが決して弱い僕の様なヘロヘロでガリガリと言う訳では無い。でも彼女は今年度魔法学園入学生首席様つまり別次元の存在なのだから。


「ラクトせーんぱい、早く振り返ってくれないと学園が大変なことになってしまいますよ」


そんなことを言いながら上位炎魔法「ヘルファイア」を放とうと指定するるのだから本当に首席様は恐ろしい


「........レナさん。それは卑怯ですよ。それでこんな僕に何かか用ですか?」


レナさんは学園の中でもかなり有名なので名前は知っていたが名前で呼んで良かったのだろうか。まぁもう口にしたことは取り返しのつかないことだからしかたないか。


「せんぱいやっと反応してくれましたね。ひどいじゃないですか。さっきの人達怖かったんだから守ってくれてもいいじゃないですか少しは心配して下さいよ!しかもセンパイ名前で呼んでくれた........」


語尾のほうは聞き取れなかったが絶対あれは楽勝だったに違いない。


「いやそんな怖がっていたようには見えなかったんですけど.......」


「まぁそんなことはどうでもいいんですよ。センパイ今日一緒に帰りませんか?用事がなければでいいですけど、一緒に帰りたいなーなんて」


その瞬間、僕と2年生フロアに居た人は凍りついた。何しろあのイケメンくんの誘いを断ってこの特徴もないクラスでも全然目立たない陰キャを誘っているのだ。言った本人はなぜかずっとモジモジしているし。さらに「ダメですか?」と言わんばかりに上目遣いでこちらを見ている。ずるいずるすぎるこの女性耐性のない僕には効果抜群だ。


「...........いいです.....よ.....」


あぁ明日僕は居場所が今以上にないことが明白だ。ただでさえないのに......どうせ晒し上げられるんだろう。


「や、や、やったー!センパイと下校デートですね。楽しみです!センパイにあんなことやこんなことを聞いたりしたりしたいんです。」


なんかすごい喜んでくれているのは何よりなのだが周りからの視線が痛すぎるというか刺さる。それに、あんなことやこんなことってなんだろう...........まさか.....新しい魔法の実験台だろうか?確かに.....僕なら仮にいなくなったとしても周りに心配されないし.....探されることもない......あぁ短いが楽しい人生だったな.....


「じゃセンパイ下校デートにレッツラゴーです!」





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