保健委員さんに恋をして、でもふられてしまって、絶望して硝子の少女さんは自殺をしました。
――でも、硝子の少女さんは本当に死んでいるのでしょうか?
不思議な物語で、そしてなんだか満足できる物語です。
読み続けたくなるようなところがあり、一気読みしてしまいました。
koumotoさん、素敵な物語をありがとうございます。『硝子少女』なんて物語、私なら思いつきません。
『真面目な恋愛小説』へのご参加、誠にありがとうございます。おかげでこの物語に出会えて、胸が嬉しさでいっぱいです。
ありがとうございました。完結おめでとうございます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そう言っていただけて、とても嬉しいです。想いが報われるような幸福な話ではありませんが、不思議な感触や、なんらかの満足を感じていただけたなら、作者としては報われた気がします。こちらこそ、読んでくださり、感想を書いてくださり、本当に感謝です。ありがとうございました。
「1万字以上2万字以下の短編小説」から拝読させていただきました。
硝子少女への共感と、硝子少女の比喩するマイノリティへの無関心を恥じる二つの感情を抱きながら読み進めさせていただきました。無関心が招き得る生に罪悪感を抱かせてしまう事実を啓発する難しい命題に挑まれている作品と拝察させていただきました。
この度は企画へのご参加に心より御礼申し上げます。どうぞ益々のご活躍を心より祈念申し上げております。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
生きづらさ、居場所のなさ、疎外感を自分なりの表現で描いてみました。哀しい結末になりましたけど、書くことでほっとするような、解放感も覚えました。
少しでも伝わるなにかがあったなら嬉しいです。ありがとうございました。
凄いですね。
当に表現巧みな文学的作品…のように感じました。しかし企画とのマッチとは関係なく、読めて良かったです。文章力が高いと空行なんてなくてもすらすら読めるのですね。勉強になりました。
硝子の少女という空想的な設定なのに気付けば共感していて心無い言葉に心傷みました。
こんな感想すら拙い自分でも読了感が素晴らしかったです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
自分にとっての少女漫画のイメージは、こころの痛みを描くというものだったので……ちょっと偏ったイメージかもしれません。
行を頻繁に空けるのが苦手で、どうしても黒っぽい字面になってしまうのですが、すらすら読めたと言ってもらえてとても嬉しいです。
拙い感想なんてとんでもないです。非常に励みになりました。ありがとうございます。
自主企画参加ありがとうございます!
読ませていただきました。
硝子の体を持つ少女のお話。
硝子の少女が硝子の体を持つせいで、人間の汚さに触れ合い、それでも生きていた中で出会った保健委員の女の子。せっかく硝子の少女の世界が変化を迎えたのに、保健委員の女の子の言った「普通に男の人が好きなの」という言葉は深く胸に刺さりました。どこまでも普通になれなかったのに、せめて保健委員の女の子の前では普通でありたかったその胸の痛みが、文章から溢れ出して来ていました。どうか硝子の少女がどこかで救われますように……そう願わずにはいられない作品でした。素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
保健委員のその言葉は、非難される謂れのない真っ当な言葉ですけど、この少女にとっては最大限に傷つく言葉となってしまいました。
胸の痛み、そういったものを感じていただけたなら、とても嬉しいです。ありがとうございました。
koumotoさんの作品はどれも本当に素晴らしいのですが、この作品に関しては、私は少し消化し切れなかった感じが残りました。
「ガラスの身体を持つ少女」のイメージがとても広く強く、内面的なテーマを描くのにこの素材である必然性が少し弱かったのではないかな、と感じました。
もちろん、保健委員の人物造形や、ドライでシニカルな人間心理の描き方などは、とても核心を突いている気がして流石だと思いました。
的外れな感想でしたらすみません。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
自分では思い入れのある作品ですが、保健委員や母親のその後など、描ききれなかった部分も多い作品になりました。主人公の居心地の悪さ、そこにいるだけでいたたまれなくなってしまうような脆さを表現したかったのですが、硝子のイメージを十分には活かしきれなかったかもしれません。
いつも丁寧な感想をくださり、とても嬉しく、励みになります。本当に感謝しています。
初めまして!
少し前になりますが、自主企画【百合で学生、よければ!】へのご参加、ありがとうございました!
作品の美しさも然る事ながら、その後、硝子少女の結末に、保健委員は何を思うのか。考えさせられますね。
感情のすれ違いと言うのでしょうか。悲劇的でした……。
“しっかりとした文章だなぁ”、などと思い読んでいたのですが、本を出版された方だったのですね!?
素人の僭越な感情、お許し下さい……。
ところで、この“硝子”+“少女”という発想は、どこからやって来たのでしょうか?
物語の結末を決定し、そこから練り上げたのでしょうか?? 気になってしまいました。
以上、長文失礼しました。
また機会がありましたら、企画参加など、よろしくお願い致します!
ありがとうございました☆
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。出版をしたとはいっても、自分も素人であることに変わりはないので、こちらこそ恐縮です。
中世・近世ヨーロッパで「ガラス妄想」という症例が多数報告されたそうです(ウィキペディアにも記載があります)。『ドン・キホーテ』という作品で有名なセルバンテスが、「ガラスの学士」という短編でその妄想について描いていました。いちど読んだきりでうろ覚えなのですが、ガラスという妄想の部分よりも、主人公の語る文明批評の方を重視した作品だったと思います。それがちょっとだけ物足りなくて、「いっそのこと本当に身体がガラスだったらどうなるだろう?」と思いました。それが発想の元です。あと、失恋のショックには、硝子が砕けるというイメージがぴったりだなあ、と思いました。
最初は「硝子人間」で、少年が語り手のコメディのように考えていたのですが、少年を語り手とした短編をいくつも書いた後だったので、少女に変えてみました。結果、シリアスな話になりました。
長々とすみません。少しでも楽しんでもらえたなら幸いです。ありがとうございました。
なんて書いていいのかわからず、しばらく固まっていました。陳腐な言い回しですが、美しくも悲しい、しかしやはり美しいというイメージを思いました。
もう少し早く、もう少し苛烈でない心情で、彼女が誰かを受け入れられれば、どんなによかったでしょうか。とても面白かったです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。美しくも悲しい、と思っていただけたならとても嬉しいです。そのようなイメージを目指して書きました。
もう少し致命的ではないかたちで他人に触れられたら、こうはならなかったのかもしれません。でも、そういうふうにしか生きられなかったのだろうとも思います。
コメント、ありがとうございました。
自主企画参加ありがとうございます!
死んでくだけちっても彼女は「物」として扱われるのだなと悲しさと残酷さを感じました。
けれどそこに儚さと美しさも感じる情緒ある作品だなと。保健委員や母親は彼女の死後なにを思ったんだろうなと考えてしまいます。
ふたたび硝子が人になる日がくるのか。その日がきたとき、同じことが繰り返されないといいなと思いました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。保健委員や母親のその後についてもできれば触れたかったのですが、その余裕がありませんでした。特に母親は気の毒でなりません。ふたたび人になる日が来るなら、悲劇には終わらないでほしいです。コメント、ありがとうございました。
自主企画への参加、ありがとうございました!今まで読んだことのない種類のお話でした。面白かったです♪
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。少しでも楽しんでもらえたなら幸いです。