第2話 僕が

蝉が鳴いている、今日も暑い。

夏本番ってニュースで言ってたよ。タオル持ってきてて良かった。

あ、こんな道端に花が咲いてる。前は無かったのにやっと咲いたんだなあ。

あ、この木蝉の抜け殻だ!やっと成虫になったんだ、おめでとう、あ、この木沢山蝉の抜け殻があるじゃん。なんか神秘的だなあ。


こうやってさ物思いにふけりながら1人で登校するのが好きだから、この為にいつも早く出るんだ。

え?友達は居るかって?勿論!友達は沢山いるよ笑でも一人の時間ってものが欲しいのさ。ここの曲がり角を曲がったら、学校が見える。

?「僕くんおはよう!!」

「おはよ〜」


今の子はね中学校の頃の友達だよ。あ、彼女とかじゃないからな!勘違いするなよ?

ポニーテールの良く似合う可愛い子だよね、その隣にいる子はボーイッシュの子かな、男の俺から見ても格好良いと思う。


?「おはようございます。」

「あ、おはようございます。」


うぅ、声でかいな、あの人教頭先生なんだけどさ、いつも校門で大きな声で挨拶してる人。もう大きすぎて耳が痛いや。


下駄箱の所生徒多いし蒸し暑いし嫌になる。


?「おぉー!僕君!おっはよーさん、クラス一緒に行こうぜ」

ナオヤ

「直哉おはよ〜、おう、行こ行こ」

今の人は同じ1年5組のクラスメイトの直哉って言ってサッカー部の元気のいい少年。

あいつ、今彼女募集してるから君もアタックしてみなよ。付き合えるかもな。

直哉が来たから今日はここら辺で。

ここまで見てくれてありがとう!

ばいばーい!学校頑張るぜ



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僕が僕に僕を僕だけ 紫宮ゆくろ @Regaide_moi_

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