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2020年9月16日 08:32
徐々に不安感が増していく作りでした。 個々は弱くても、数が集まると厄介になったりします。 目的地ではありますが、なにか、頂上に追い詰められた感じもしますね。 そして、もし、ミヤビさんが野営とかになったら、一人だけ戻らないと他の連中にも知れたのなら、バックレたマルクさんたちは、どんな言い逃れを言うのでしょう? 護衛するはずのナイト級が、ミヤビさんが一人で山に入ったと知っているのです。他の人は体調が悪いという理由で。 その言い逃れも楽しみになりました。 あと、前回書き忘れたのですが、ナイト級の派閥争いも思ったほど激しいものではないように感じました。 体育会系の間では、困難を克服してこそ、株が上がるのです。 頂上が危険なら、競い合ってでも、頂上を選びそうなのに、面倒ごととしてその栄誉を割を食う者に譲っています。 派閥争いと言っても、なーなーのような感じに思いました。 今回、烈火の騎士団だけしか参加していないにしても、騎士団の中で地位を高める競争はあります。頂上は魅力的に映りそうです。 とにかく、体育会系は目立ちたがります。 目立つ頂上を譲るということろに、少々違和感がありました。
作者からの返信
読んでいただき、ありがとうございます。 亜逢様の御感想を一読して、やはり自身の描写不足を痛感しました。「これを読んだ時、読者はこう捉える」という客観的な視点がまだまだ至らないのだと思います。 ナイト級の派閥争いに関して、もう少し詳述すべきでした。ナイト級の派閥争いは、基本的に各世界の勇者候補が中心となっています。なぜなら、勇者候補が目標とする存在、すなわち勇者サティルフが戦後の世界を牽引すると見做されているからです。 サティルフとして認められるには、任務達成率や想生獣の討伐数、人命救助などを加味した軍への貢献度を明示する必要があり、それはナイト級の仕事内で評価されます。これは騎士団に所属する他のナイト級も同様であり、個人の功績が騎士団、そして団のトップである勇者候補の評価に繋がります。 今回、ミヤビが行う動体検知器の設置作業はあくまでルーク級の仕事であり、派閥争いとはほぼ関係ありません。そもそも、人類の領地である域内での作業だから、誰も点数稼ぎできるほどの事件が起こるとは思ってないのです。だからアンテレナは、自分が属する烈火の騎士団から、あまり役に立たない人材を選びました。その1人がアレクですね。 物語が進み、レンヤが正式に聖伐軍に入隊してからこれらについて言及していくつもりでしたが、認識が甘かったです。もっと分かりやすいように書くべきでした。申し訳ありません。 余談ですが。 実は、ナイト級の兵士たちの多くは、派閥争いにそこまで関心はありません。これについてはいつか本作で語る予定ですが、騎士団の根幹は「同郷の出身者たちによるコミュニティグループ」です。 どうせなら、自分の世界の勇者候補がサティルフになってほしい。ここに、絶大な権力を持つ勇者候補と親しくして甘い汁を吸おう、と企む一部の連中が加わり、騎士団同士の対立を招いてしまいました。その最たるのが上層部で、派閥争いは彼らが煽っているところがあります。兵士たちはそれに振り回されているに過ぎません。第一章第3話のアンテレナがまさしくそうですね。 実際に戦場に立たなければならない兵士たちの最大の目的は、騎士団の地位向上ではなく、「任務の達成」です。戦争とは、一部の人間の利益により、多くの者が犠牲になることを言うのです。
徐々に不安感が増していく作りでした。
個々は弱くても、数が集まると厄介になったりします。
目的地ではありますが、なにか、頂上に追い詰められた感じもしますね。
そして、もし、ミヤビさんが野営とかになったら、一人だけ戻らないと他の連中にも知れたのなら、バックレたマルクさんたちは、どんな言い逃れを言うのでしょう? 護衛するはずのナイト級が、ミヤビさんが一人で山に入ったと知っているのです。他の人は体調が悪いという理由で。
その言い逃れも楽しみになりました。
あと、前回書き忘れたのですが、ナイト級の派閥争いも思ったほど激しいものではないように感じました。
体育会系の間では、困難を克服してこそ、株が上がるのです。
頂上が危険なら、競い合ってでも、頂上を選びそうなのに、面倒ごととしてその栄誉を割を食う者に譲っています。
派閥争いと言っても、なーなーのような感じに思いました。
今回、烈火の騎士団だけしか参加していないにしても、騎士団の中で地位を高める競争はあります。頂上は魅力的に映りそうです。
とにかく、体育会系は目立ちたがります。
目立つ頂上を譲るということろに、少々違和感がありました。
作者からの返信
読んでいただき、ありがとうございます。
亜逢様の御感想を一読して、やはり自身の描写不足を痛感しました。「これを読んだ時、読者はこう捉える」という客観的な視点がまだまだ至らないのだと思います。
ナイト級の派閥争いに関して、もう少し詳述すべきでした。ナイト級の派閥争いは、基本的に各世界の勇者候補が中心となっています。なぜなら、勇者候補が目標とする存在、すなわち勇者サティルフが戦後の世界を牽引すると見做されているからです。
サティルフとして認められるには、任務達成率や想生獣の討伐数、人命救助などを加味した軍への貢献度を明示する必要があり、それはナイト級の仕事内で評価されます。これは騎士団に所属する他のナイト級も同様であり、個人の功績が騎士団、そして団のトップである勇者候補の評価に繋がります。
今回、ミヤビが行う動体検知器の設置作業はあくまでルーク級の仕事であり、派閥争いとはほぼ関係ありません。そもそも、人類の領地である域内での作業だから、誰も点数稼ぎできるほどの事件が起こるとは思ってないのです。だからアンテレナは、自分が属する烈火の騎士団から、あまり役に立たない人材を選びました。その1人がアレクですね。
物語が進み、レンヤが正式に聖伐軍に入隊してからこれらについて言及していくつもりでしたが、認識が甘かったです。もっと分かりやすいように書くべきでした。申し訳ありません。
余談ですが。
実は、ナイト級の兵士たちの多くは、派閥争いにそこまで関心はありません。これについてはいつか本作で語る予定ですが、騎士団の根幹は「同郷の出身者たちによるコミュニティグループ」です。
どうせなら、自分の世界の勇者候補がサティルフになってほしい。ここに、絶大な権力を持つ勇者候補と親しくして甘い汁を吸おう、と企む一部の連中が加わり、騎士団同士の対立を招いてしまいました。その最たるのが上層部で、派閥争いは彼らが煽っているところがあります。兵士たちはそれに振り回されているに過ぎません。第一章第3話のアンテレナがまさしくそうですね。
実際に戦場に立たなければならない兵士たちの最大の目的は、騎士団の地位向上ではなく、「任務の達成」です。戦争とは、一部の人間の利益により、多くの者が犠牲になることを言うのです。