応援コメント

第3話 あなたが笑っていてくれるなら」への応援コメント

  •  これはすごい!

     ヒロインを守り切ったと知っているのは、自身と死んだ敵だけ!
     なんという皮肉な結果なのでしょうか?

     切ないです!

     ヒロインが途中、一度も目覚めなかったのは、その伏線だったのでした。


     それにも増して、この勇者は信用できませんね。
     飛んで入ってきて、状況を把握せずに敵を決めつけて殺してしまうなんて、「バカ」の称号がお似合いです。

     状況が分かっていないのにも関わらず、俺がやったみたいなことを平気で言えるなんて、自己中の権化ですね。

     こんなのが人類に勝利を導くとは、とても思えません。
     周りにいる人間は、きっと被害を被(こうむ)ることでしょう。
     こいつの方が、よっぽど敵です。

     最期にミヤビさんの名前を聞けなかったロクロさんの方に、敵ながら同情してしまうくらいです。


     と、まあ、そんな風に読み手に思わせることが、書き手の思惑なのでしょう。
     私も、うまく乗せられてしまいました。

     この勇者こそ、味方を装(よそお)った敵? という印象を読み手に刻み付けることができました。
     そして、もともと嫌われ者だった主人公のミヤビさんに、さらに「孤立」という枷(かせ)がかけられたとが、鮮明になったようです。

     一人で逃げた臆病者と、周囲から言われることでしょう。


     前後しますが、ロクロさんとの死闘もよかったです。
     目覚めた敵をダミーにするとか、自分の武器を手放し一般的な武器に勝利を委(ゆだ)ねるとか、よく考えられていると思いました。
     賞賛です。

     でも、あの勇者によって、闘いの全てが消されてしまったようです。
     読み手の印象が持っていかれてしまい、非常にもったいないです。
     この話数は前半と後半を分けた方が良かったかも? とも思いました。
     

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     「バカの称号」というセリフについ笑ってしまいました。それでも彼は、この世界では皆に讃えられる勇者なのです。さて、何故でしょうかね。
     
     その理由を、続きの話でうまいこと伝えていけたらな、と思います。
     

     そして、前半と後半に分ける、ですか。考えもつきませんでした。最後の展開は、死闘の余韻が残るうちの方が、より世界の理不尽感を表現できると思ってたのですが、確かにそれだと前半が薄れてしまうのかもしれません。盲点でした。
     
     今後の読者様の反応次第で、再度、編集しなおすか検討していきます。

    編集済