おすすめ作家さん紹介!

少年のロボットバトル! 「ハムカツ」氏

作品単体を見るだけでなく、作者にも注目してみると新しい発見があったり? というわけで作者「ハムカツ」さんとその作品を紹介します。ロボットものを中心に書いている方で、ここで紹介するのも3つともロボット小説! 上から古→新の順番。



ルナティック・ハイ (完)

URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054883344410

文字数:219,526文字


あらすじ

アポロ計画によって発見された超古代遺跡の探査基地が、月面帝国を名乗り地球に対して宣戦布告。そこから20年後、ようやく結ばれようとしていた終戦協定は、過激派月人グループによるテロリズムによって打ち砕かれた。降下してくる超古代発掘兵器、迎え撃つは地球の量産型ロボ。


紹介

良質ロボットアニメな世界観。地球の自転をエネルギーにするという設定ゆえに、戦いは地上戦。熱い戦闘シーン、甘酸っぱいヒロインとの関係、絡み合う各組織の思惑……いろいろな要素が上手くまとめられています。



重轟機譚ブラスバルター (完)

URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054886434599

文字数:77,007文字


あらすじ

突如として地球に侵攻してきた巨大ロボ兵器軍。街が破壊されていく中、主人公は不思議な男に出会う。それは圧倒的なナイスガイだった! 主人公は反撃用ロボットのパイロットに選ばれ、熱い漢たちの戦いに身を投じていく。


紹介

カオスな展開とゴリ押し、突っ込みどころ多数。でも「これは漢たちの戦いだからな……!」と謎に納得してしまう怒涛の勢いがある。シリアスが多いロボ戦記の中では異色のギャグ風味。



継王蒼機ザナクト (完)

URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054887378403

文字数:119,644文字


あらすじ

気づけば世界と人々はボロボロに崩壊していた。いったい何がどうなったのか……記憶を失った少年は謎めいた少女と出会い、巨大ロボによる戦いへと身を投じる。


紹介

セカイ系な設定と、特殊能力ロボバトルが上手く融合している。個人と個人の譲れない戦いだからこそ、他の形ではなく「人型兵器」である魅力が強まるというか。またヒロインの「ユイ」周りの設定がなかなか魅力的。


~~~「ハムカツ」氏の特徴と魅力~~~~


徹底してロボバトルを書く! こだわりのある作者さまと「おれはこういうのが好きなんだ! だから書くんだ!」ってのが伝わってくる作品は良いですよねぇ。作品単体ではなく作者さまに対する信頼・尊敬・好感が持てます。


作者としての特徴をもう少し深く見てみると「敵もキャラ立ちしてて魅力的」というのがあるかも。ハムカツ氏の作品は悪役についても割としっかり描写されてるんですよね。敵キャラのみなさんにも戦う理由がある。意外と敵がぼんやりしてるweb小説も多くて、例えばモンスターの群れだったり。敵はいるけど「悪役」は出てこない的な。


敵の個性が薄いと倒したときの爽快感も少ないので、「個性・目的のあるキャラ立ちした悪役」を出してくださるのは私的には好み。熱い思いがぶつかり合うとバトルシーンも盛り上がります!


また主人公側にも「少年が主人公で、そのサポートとして少女が出てくる」という共通点が。青春的な雰囲気もあると。


そして、ザナクトで使われている「数字を使うことで読者に戦いの進行具合を具体的にイメージさせる」のも注目すべきテクニック。作者さま自身がtwitterで解説されていて、納得しました。


漫画と比べて、小説のバトルシーンってお互いが今どんな状態なのか分かりにくいのが難点。けがの度合いは? 体力はどれぐらい残ってるの? 絵が無いので出血量とかが分からない。しかし、そこでしっかり数字を出すと分かりやすいと。「残りエネルギー20%」みたいに書いてあると、ピンチだってことが伝わってきますよね。これはファンタジーだとやや使いずらいテクニックで、SFメカバトルだからこそと言えるかも。ロボ小説に対する研究を感じます。


というわけで、作者「ハムカツ」氏とその作品紹介でした。やはり同じ作者さまの小説を複数読んでみると、作者さまの好み・描写の進歩などを感じられておもしろいですね。


ハムカツ氏の作者ページ

https://kakuyomu.jp/users/akaibuta

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