アリシア①

『世界は希望が溢れている』


(私は少し前までそのように感じていたそう、あの瞬間までは)



「ふわぁ〜 ねえアリシアなんで授業ってこんなに眠いの。」

銀髪ショートで赤眼が目立つ少女のエリが気だるそうに話しかけてきた。


「たくぅ〜アンタ授業寝てるとまたテストで赤点とるよ。あとアリシア様には様をつけなさい」

そのように話したのは緑髪ロングで深緑色の瞳をしたリサだった


アリシアは軽く受け止める感じに声を発した「私は侯爵家といっても養子だしそんな様なんてリサとエリにはつけて欲しく無いなぁ〜」


放課後リサ、エリと別れて学園の校門で家の迎えが来るまで待っているとフードを被った男性がフードを脱ぎながら話かけてきた

「すいません、こちらはトータス学園ですか?」

男性の顔は銀髪青眼で整った顔立ちで年は16.8ぐらいのあたりの美青年に急に話しかけられてびっくりしたが何とか冷静を保ちながら校門を入ったすぐ先にある受付窓口を指してアリシアは返した

「はい、ここはトータス学園です。用事がある方はそちらの受付窓口を利用すれば良いと思いますよ」

男は柔らかい顔で「ありがとう」とだけ言い窓口に向かって行ったのと同時に迎えが来た


家につくと珍しく客人が来ているのか忙しくメイド達が動いていた私は迷惑にならないよう一人で何時もの地下室に向かっていた

地下室では何時も魔法の訓練をしているのだただしこの世界で魔法はある一族の末裔しか使えず秘匿されていてこの国のエストア王国でもアリシア意外に使えるものは極めて少数で使えるのはアリシアが養子として引き入れられた侯爵家の父型の家系しかいない。

アリシアは養子だが父の知り合いの魔法を使える家系から預かったと聴いているためアリシアが魔法を使えることに関しては屋敷の中では不思議は無い。

アリシアは魔術コードを展開しながら魔法を使うために魔力を高めていく

魔法を使うには魔術コードと呼ばれるどんな結果(魔法)を導くための演算処理と魔法のもととなる力魔力が必要になる

料理で例えるならば

魔力が食材

魔術が煮る、焼く、炒める、切る、揚げるなどの工程で

魔法が完成した料理である

そしてアリシアが魔法を発動すると部屋を明るくするために置いてあるロウソクに火が灯ったそれを見てアリシアは

「よし、この調子で頑張るぞー」っと発した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

例え離れていても貴方のために 白い鶏 @shirotiki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る