Ep.43: ナンバー・ツー

43.1 「いやマジに。今度ばかりは、この街は終わりかも知れない」

「痛えええっ、もう少し優しくしてくれよ!」


 うるせえ、とミラは豪快に包帯を巻く。


「大した怪我じゃねえ。歩けるだろうが」


 オレたちは駐車場にあったマフィアの車でロンディアを目指していた。

 トレーラーがかすめたせいで後部トランクが潰れていたが、まぁ、走った。

 オレもまぁ、歩ける。

 そもそもあんな無茶な計画で、ろくに打ち合わせもせずこの程度の怪我で済んだことは喜ぶしかない。

 ――そういえば、とオレは思い出した。

 ホワイトローズの言っていた例のクイズだ。

 医者のまねごとをしていた快楽殺人鬼が、戦地で何をさとって暗殺者になったのか――それを理解する手がかりになる気がした。


「――人間の顔には穴が七つあるだろ。鼻の穴が二つ、耳の穴も二つ、目が二つ、あと口だ。それが一個もない奴に、毎日一個ずつ穴を造ってやったら、七日目にそいつはどうなると思う?」

「そりゃ喜ぶだろ」

「――ハズレだそうだ。お前も足を切られろ、ジャック」


 途中、助手席に置いた通信機で、ナイト・ミステスに連絡した。

 あちらもノートンとは音信不通のままだそうだ。

 ロンディアにアトモセムが現れたと言って、不意に通信が変な切れ方をした。

『故障でやすかねぇ』とエイス船長は言ったがもしそうなら最悪だ。

 とにかくロンディアが危ないことを伝え、大至急ドノバ港へ戻るよう頼んだ。


『承知しやした。室長殿へはこっちから呼びかけます。あんたらもロンディアへ向かうんで?』


 当たり前だ、とジャックが言うと『そうでしょうな』とエイスが笑った。

 間もなくロンディア郊外に差し掛かるというところで、対向車が急激に増えてきた。

 しかも普通の様子じゃない。

 こちら側の車線にもはみ出し、高そうな車があちこち凹ませて全速力で――。


「クソッ! スティグマだ! やっぱりこっちへ来ていた!」


 ジャックが悔しそうにひざを叩く。

 オレは双眼鏡で、そびえ立つ城のようなロンディア中心部を見た。

 ような、というか昔は本当に城だった。

 今はサルノコシカケとか呼ばれてるんだったか。

 一層は見えない。二層、三層と見てゆくと、四層の高さの空中に――スティグマがいた。


「四層に向かってる! ブラックホールは出してないぞ!」


 高速ですれ違う車がクラクションを鳴らす。

 オレたちの車も高級車で、後部が思い切り潰れてる。彼らからしたら気が気じゃないだろう。


「ミラ、橋は戻したんだろな」

「当たり前だ」


 郊外に入るとますます状況は悪くなっていた。

 交差点という交差点で事故が起きている。

 路肩に突っ込んで通行人をねた車。横から腹に突っ込まれ、横転した車。


「ノヴェル、一つ聞いていいか。さっき、ホワイトローズを見て『そうか』と言ってたな。何か気付いたのか」


 ジャックがルームミラー越しにオレを見てそう訊いた。

 急に言われてオレは困惑する。

 思い出した。


「たぶん大したことじゃない。ホワイトローズとも関係ない。あの写真・・・・だ」

「スティグマの?」


 第四層議事堂を訪れたとき、公文書室で見つけた古い写真のことだ。


「あの古い写真を見て、変だと思ったんだけど、実物を見たら――」


 言い終わる前にだ。

 横から激しいクラクションが響いてきた。

 直後に激しい衝撃がオレたちを襲う。

 信号を無視して交差点に進入した車が――この車の脇腹に衝突した。




***




「くそっ! どうなっているんで!?」


 エイスは珍しく声を荒げた。

 ロンディアの局だけでなく、移動中のジャックたちの局も応答しなくなった。

 間もなくドノバに入港するナイト・ミステスのブリッジ。

 そのとき、通信機のランプが光った。

 周波数は――船団が中継するベリルとの通信だ。

 ルーク・ミステスが攻撃されて以来、不通だったベリルとの通信が復帰したのだ。


「こちらナイト・ミステス・ワン! どうやら緊急事態ですぜ! ロンディアがスティグマに襲われ、ノートン室長殿を救助に向かったジャックさんたちとも連絡がとれやせん!」


 ――応答はない。

 やがて。


『――ふむぅ』


 聞いたことのないしわがれた声だった。

 声の主は、『ふむぅ』と言った。


『エイス船長。ミハエラです。御覧の通り、通信が復帰しました。大賢者様がノートンたちと話したいと』


 ならば今のが大賢者か。


「それが――できねえんで。いえ、ジャックの旦那やノヴェル君たちとはさっきまで話ができてたんですが、急に。アトモセム様も戦ったらしんですが、負傷なすったそうでロンディアに逃げて、スティグマがそれを追って――ってことらしんです」

『キング・ミステスが応援に向かっています。日没までには到着するはずです。連携して事態の収拾にあたってください』

「いえね、姫様。今度ばかりは、事態の収拾とおっしゃいましても――」

『ノヴェル、ジャック、ミラ、ノートンの救出が最優先です。可能であればインターフェイスという少女も。ロンディアは。この状況ですから――ブリタシア軍に任せましょう。国人の救出を最優先とします』

「アイアイ・サー!」


 エイスは見えぬ相手に向かって敬礼した。

 通信機の電波の繋ぐ先は――首都ベリル。

 その皇室宮殿では、ミハエラ、カーライル、そしてマーリーンが卓上の通信機を囲んでいた。


「孫たちは無事かね」

「――申し上げられません。報告が確かなら、女神様ですら負けるような相手です」


 大賢者マーリーンは目を伏せた。


「大賢者様、神が負傷するということは、あり得るのですか」

「半神――特にワシの孫娘のように人がベースならば有り得るが、神は量子的な存在であるからのう」

「あり得ないと?」

「普通はあり得ぬ――と思うておったが。言ってしまえば量子ゆらぎとは、情報だ。情報量を奪われてしまえば、余人には負傷したように見えることも、あるかも知らぬなぁ」


 情報を奪う。

 それは如何いかなことなのか、ミハエラには想像がつかない。


「――スティグマとは、何者なのです。神も知らぬのですか」

「ワシも直接は知らぬ。女神たちも実態まで把握してはおらぬだろうよ」

「直接は、とは。間接的にはご存知、という意味ですか?」


 ああ――おそらくはな、と大賢者は言った。


それ・・の父か祖父か曾祖父か。祖先を知っているという意味だ。大英雄の一人にしてワシらの友人だった男だ。お姫さんもアリシアから聞いたことがあるのじゃないか」

「いいえ――」

「話しておらんかったかね。アレスタ・クロウド。かつてヴォイドの神を奪い、ヴォイドを従えようとした男がおった」

「アレスタ・クロウド! そのお名前はたしかに」

「スティグマと言ったか。こうして現世にヴォイドを直接使役し、またヴォイドに使役される者がおった。その現状をかんがみるに、アレスタの考えは、ある程度は正しかったのだろうな。奴めらの中にも、同じことを考えよった者がいたのであろう? 人の考えることなどいつの世も変わらん」

「ヴォイドに使役されるとは、つまり――」

「汚染だよ。特別なことじゃないわい。ヴォイドを従えるということは、従えられるも同じこと」

「――そのアレスタ・クロウドは、今どちらに」


 死んだよ、と大賢者は答えた。


「だからあれは、別の者なのだ」




***




 オレたちは横転した車から脱出した。


「皆――無事か」


 多少あちこち打ったものの、幸い怪我はない。

 交差点に進入してきた車は助手席を直撃していた。

 どうにか助手席から通信機を救い出したが――素人目にも壊れてしまっているのは明らかだった。


「クソ、これじゃもう船と連絡がとれない」

「車はどうするつもりだ」

「いくぞ。通信機ならノートンが持ってる――それにどの道、ここから車はもう、無理だ」


 振り向くと、先のブロックから続くロンディア中心部第一層の入り口の長い坂道が見えた。

 そこはどちらの車線も、逃げようとした車で埋まっていた。

 市警が必死で整理に当たっているが――大渋滞はどうにもならなそうだった。

 街の出口がこれでは市民の避難は絶望的だ。


「ジャック、おめえの同僚、ちょっと無能すぎじゃねえか」

「本来奴らは優秀だ。だが女王が圧力をかけたんだろう。情報が分断すれば、結果はこれ・・だ」


 上層を見上げるとスティグマが四層にたどり着いていた。

 その黒いつたで、四層を支えていそうな柱を次々破壊している。


「大変だ。攻撃が始まってる。ノートンさんたちを助けなきゃ」

「ついてこい。近道を案内する」


 車は歩道にもいっぱいにまでつかえていた。

 オレたちは渋滞している車の上に登って、車の屋根を飛び越えてゆく。

 土足で金属の屋根をドカドカと踏んで坂を上っていると、あらゆる常識が麻痺まひしていくような気がした。

 だって異常だ。

 当たり前のように進んじゃいるが、普通に考えたらおかしい。


「なぁ。オレたち、今から何をしようとしてるんだ?」

「四層に行ってノートンたちを助け出す」

「あのインターフェイスってヤツもな」

「どうやって助ける? オレたちでスティグマをどうこうできるわけないだろ」

「奴の目的は女神だ。ところがお前にとっちゃ女神なんかどうでもいいだろ。俺もだ」


 ――そう。女神を差し出させてノートンたちを救出する。それだけが望みだ。

 上手く行けば、それでスティグマも満足するかも知れないし、あわよくば女神が戦ってくれて――。


「女神がスティグマを倒してくれるといいのになぁ」


 オレたちは車の天井から降りた。

 脚の傷が痛む。


「こっちだ」


 ジャックの先導で、二層へつながる建物を目指す。

 上から爆発音がして、瓦礫がれきやら車やらが落ちてきた。

 燃料やオイルが漏れて、あちこちで火の手が上がっていた。

 道はどこも車でいっぱいで、消防も身動きがとれないだろう。


「でも、今まだスティグマが上で暴れてるってことは――女神は出てくるつもりはないんだよな」

「おそらくノートンもな。殴ってでも女神を差し出す」

「それとスティグマは目撃者を嫌う。その後も、逃げられるかどうか――」

「あの野郎をどうにかしなきゃ、ホワイトローズも殺せねえんだろ?」


 ミラが言うのは、ホワイトローズの自己修復のことだ。

 そう。考えないようにしてたが、奴はまだ死んでいないだろう。

 必ずオレたちの前にまた立ちはだかる。


「俺も今更ロンディアっ子ヅラするつもりはない。生まれもフルシだしな。だが俺もあいつを野放しにするつもりはない。守ろうとした街だからな。胸が痛む」


 おっと、とそこでジャックは何かに気付いて、路肩へ向かった。

 そこは路地裏への入り口だが、地面の一部が鉄板でふさがれている。

 その上に乗り捨てられた車が乗っていて、鉄板を押さえつけている。


「前言撤回だ。俺はこの街のことは、どうでもいい。手を貸せ」


 オレたちは三人がかりで車を退け、落ちていた鉄の棒で鎖のじょうを打ち壊す。

 その間、鉄板は内側からバンバン叩かれ、助けを求める人の声が漏れてきた。

 棒を梃子てこにして鉄板を持ち上げると、ワッと下層の人々があふれ出す。


「逃げろ逃げろ!」


 彼らは一斉に出口に向かうかと思いきや――他の閉鎖された最下層の出入口を開放に向かった。

 たしかに――避難計画を立てたとき、ハンクスの意見では最下層の人たちは後回しになっていた。

 でも第一層の惨状は、とても計画通り避難が行われているようには見えない。


「まったく、こんな方向にばかり労力をきやがる」




***




 二層はすでにひどい有様だった。

 住宅が多い地域だという。

 上層からの落下物、汚水、火災、事故。

 逃げることもできない住民らが、右往左往していた。

 乗り捨てられた車が道を塞ぎ、瓦礫が車を押し潰している。


「助けてくれ!」


 声は車の中から聞こえる。


「助けて! ここよ!」


 ベランダに出た住人が手を振っている。

 幸い、ここには市警が多く事態の収拾にあたっている。

 地盤のしっかりした中心部のほうへ、市民らを誘導していた。

 つまりそれは避難は全く進んでおらず、いよいよ絶望的だという意味でもある。

 赤ん坊を抱え、荷物を抱えて逃げまどう人々は、口々に「あいつは一体なんだ」「女王は、軍は何をしている」と泣き叫んでいた。

 スティグマをどうにか退しりぞけなければ、大勢が死ぬ。


「なぁ、スティグマの――奴の親父だか爺さんだかは、オレの爺さんやチャンバーレインの仲間だったはずだ」

「アレスタ・クロウドだな。調べたがそいつの記録は何も見つからなかっただろ。生没年、生没地、家族構成――功績」

「ああ。きっと爺さんが隠してる。オレたちもヤケになる前に、ベリルに連絡して爺さんを頼るべきだ。奴のしでかしたことを知れば、きっと考えも変わる」

「――まず、いいか。俺たちが相手にしてるのはアレスタ・クロウド本人じゃない。その子孫だ。それに通信機はノートンの奴が持ってる。四層だ」


 確かにそうだ。

 後ろでミラが言う。


怖気おじけづいたか? まぁ、それが普通だ」


 ジャックが「ここだ」と立ち止まった。

『バーンズ』と看板の出た店のドアを開けると、カランカランとドアベルが響く。

 文房具の間を通って階段を上がると、分厚い眼鏡をかけた店主が新聞越しにこちらを見ていた。


「いらっしゃい。おや久しぶりだな、刑事さん。調子はどうだね」

「相変わらず小忙しいよ。いつものビーンズ・バーを頼む」


 またこんなもんばっか食って、と店主は茶色い棒状の焼き菓子を三つ取って、カウンターに置いた。

 ――そういえば今日は朝から何も食べてない。

 ジャックはそのバーをかじって「親父さんも逃げたほうがいいぞ。一層はダメだ。最下層から水路へ」と言う。


「店番がいないんだよ。ここは色々あるからな。いちいち逃げてちゃ商売あがったりだ」


 おそろしく表情にとぼしい店主は、とてもそうとは思えないが、ジョークを言って笑ったようだった。


「いやマジに。今度ばかりは、この街は終わりかも知れない」


 穏やかじゃないな、と店主はまた新聞に目を戻す。


「そんな話ばかりだ。今日は記念日なのにな。城でも何か起きたって噂だ」

「ああ。城で軍隊を壊滅させた奴がここへ来た。もう市警だけが頼りだ」

「ならここで刑事さんにカロリーを提供しないとな。お代はサービスだ」


 店主はカウンターの小銭を突き返して面倒そうに手を振る。


「帰った帰った。仕事をしろ、刑事さん」


 店主は無表情に言った。

 オレたちは淡泊なビーンズ・バーを齧りながら外に出る。

 そこはもう第三層だった。

 道に人影はなく、切り裂かれた建物と上から落下した四層の地盤で道はぐちゃぐちゃだった。

 オレとファンゲリヲンで暴れたのが可愛く見えるくらいだ。

 建物の中にはまだ逃げ遅れた市民が多くいるようで、不安そうに外をのぞいたり、悲鳴を上げている。

 悲鳴や怒号に答える者はなく――ただドゴン、ドガンという破壊の音と振動が続く。

 特にしびれるような細かい振動は常に続いていて、気が気じゃないというやつだ。


「さて――市警本部を通って議事堂にでるか、サービストンネルを通って聖堂裏に出るか」


 ジャックは迷っているようだった。

 オレたちは、瓦礫に突っ込んで廃棄されていた警察車両に背中を寄せた。

 ジャックがそのバックミラーを曲げて空をうかがう。

 オレは車の陰から空を見上げた。

 見上げた先は、空と上層の地面の境界。

 五階建ての市警本部の上部が議事堂に繋がっているんだっけか。

 スティグマが見えた。

 近い。


「居た! 二時方向だ。仰角七十度くらい――」


 奴は空中をゆっくり移動し、上層の床から出たり消えたりしつつ、例の黒い蔦を出して議事堂を破壊している。

 メキメキと上層の地盤が音を立て、議事堂の壁やテーブル、書架が降ってきた。

 その一部が警察車両にぶつかり、フロントグラスは割れ、屋根がひん曲がった。

 大量の書類が、まるで吹雪のように風に乗り、四層から外界へ散ってゆく。

 公文書室にあった資料だろうか。

 それを見たミラは眉をひそめる。


「――あの野郎、思い出した――! あたいの親父に会いに来てた奴だ」


 それはミラが初めてスティグマと再会した瞬間だった。

 彼女は父、つまりファンゲリヲンをスカウトに来ていたスティグマをかつて見ていたのだ。

 黒い蔦が、市警本部を襲った。

 市警本部の五階の窓ガラスが吹き飛び、四階建てになる。


「――選択肢が減ったぞ!」

「ああっ、くそっ! 武器が欲しかった!」


 ジャックはそうぼやいて、物陰から飛び出す。

 荒れて狭い通りを円盤の奥へ奥へと走り、コンクリートのしっかりした建物に入って梯子はしごを上る。

 第四層。

 その開けた空は晴れているのに、幾筋もの煙が立ち上り、暗かった。


「スティグマに見つかるなよ」


 姿勢を低くして、聖堂のさくに沿ってメインストリートへ向かう。

 向かいにある議事堂――それはかつて、この街が城だったときの天守キープだったと聞いた。

 それはもう地盤ごと全壊し、手前側の壁を一枚残すのみだ。

 スティグマの姿は見えない。


「スティグマは――見えんな。三カウントで通りへ出て聖堂へ入るぞ。三、二――」

「待て待て!」


 オレはジャックを引き止めた。


「いや――表を通らなくっても、ここに穴が」


 補修工事中の壁。オレが車で突き破ったところだ。


「冴えてきたじゃないか。糖分が回ったか?」


 ジャックが銃床で叩いて補修中の壁を壊すと――壁の向こうで、ノートン、そしてインターフェイスがこちらを振り向いた。

 その中に――女神がいた。

 それだけじゃない。

 聖堂の中には、女神が集めたとおぼしき市民が――ずらりと大勢いた。

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