35.3 「何か言うことはねえのかこの野郎!」

 午前三時半。

 宮殿の一部である病棟の入り口で、セシリアは居眠りをしていた。

 ジャックの通っていた病院とは異なり、やんごとなきお方の長期療養のための病棟である。

 静かであった。

 ハッ――とセシリアは目覚める。

 ――自分から見張りを買って出たのに。

 セシリアが一番に気付いたのは、音だ。

 廊下の向こうからガラガラと音が近づいてくる。

 見ると、台車を押す怪しい後姿――。


「止まりなさい!」


 慌ててナイフを出し、セシリアは立ち上がる。


「誰――」


 振り向いたその人影は、ノヴェルだった。

 荷物を満載した小さな台車を押している。


「ノヴェルさん、一体――」


 セシリアが驚いていると、ノヴェルははにかんだ。


「いや、ポート・フィレムから妹の私物が届いたんですよ」

「私物――?」

「私物っていうか見舞いのつもりなんだろうなぁ。ミーシャとサイラスから――」


 ああ、それは――とセシリアが口籠くちごもる。


「なんていうか、随分ずいぶん沢山あるのね」

「変な気を回したみたいで――」

「でもね、ノヴェルさん。あの部屋は特別な病室だから、あんまりこう、外のモノを置くのは――」

「ダメですか?」

「ダメっていうか――ううん、私には判断できなくって、医師に確認を――でもこんな時間か」


 セシリアは時計を確認して、悩む。


「後にしたほうがいいですかね」

「うん。悪いけど、そうしてくれたほうがいいかも――」

「じゃあ荷物は一旦持ち帰ります」

「私ここで朝まで見張りしてるから、ここに置いておいて」

「いや、大丈夫です。どうせオレも部屋に戻るし」


 ノヴェルはガラガラと台車を押して戻って行った。

 ――まったくこんな時間にやらなくたって。

 その後姿を見送りながらセシリアはそう思った。

 椅子に座って、今度は眠らないよう両手でほおを張って気合を入れる。

 少し落ち着くと、先ほどのノヴェルの様子が気になり始めた。

 三時半。

 ――こんな時間に荷物の搬入はんにゅう

 それはたしかに、リンはずっと意識がなく、昼も夜もないけれど――。

 何かが気になった。

 何とは言えないが、これはカンのようなものだ。

 ノヴェルが、妹のためにならないことをするはずはない。

 そんな可能性は全くない。

 ――でも。

 セシリアは立ち上がって、リンの病室へ向かった。

 入り口からはほど近い。

 目と鼻の先だ。

 厚いガラスの向こう、ベッドの毛布はリンの形に盛り上がっている。

 毛布を被って寝ているのだろうか。

 セシリアは合鍵を使って病室に入った。

 そっと毛布をまくると――そこには誰もいなかった。

 ただ別の毛布が丸めて突っ込まれていただけ。

 違和感の正体に気付いた。

 ノヴェルは背中を向けていたのに、音はたしかに近づいていた。

 さっきのノヴェルは、病室の方へ台車を前に押していたのではなく、病室から後ろ向きに引いていた。

 荷物を運び込もうとしていたのではなく、運び出そうとしていた。

 それをそのまま帰してしまったのだ。

 セシリアは、慌てて駆け出した。



***



『セシリアより警備部門へ大至急! 病棟のリン・メーンハイムが行方不明! ノヴェルの行方を手配して!』


 警報が鳴り、通信機からセシリアの声がけたたましく響く。

 照明は非常灯へ切り替わる。

 壁の赤色灯が回転し、宮殿の全出入り口に格子こうしが降りてロックダウンされてゆく。

 平素の明るく清潔な『開かれた皇室』が一転――暗い緊張が宮殿に張り詰めた。


『対象はノヴェル・メーンハイム! 十代の若い男! 荷物を積んだ台車を運んでいる可能性がある! 対象は魔術を使用不能! 対象に危険はない! 見つけ次第、危害を加えず速やかに確保を!』


 今や皇室宮殿は堅牢けんろうな一つのおりと化した。


「――人畜無害じんちくむがいだそうだぞ?」


 その檻の内側・・で――ファンゲリヲンは通信を聞いていた。

 赤色灯に照らされ、不敵ふてきわらう。

 足元には宮殿の警備員が倒れていた。


「殺してないだろうな?」

「何。意識を奪っただけだ。もっとも――拙僧せっそうの子羊たちが言うことを聞くかは保証しねるがな」


 スペースモンキーズ改めストレイシープたちは、生前よりは幾分いくぶんか上品に見えた。

 何より無駄口を叩かないのが良い。


「何者だ!」


 異常に気付いて部屋に駆け込んできた別の警備員も、ストレイシープらは無言で殴り倒し、寄ってたかって蹴る殴るの暴行を加える。


「やめさせろファンゲリヲン」

「ステイ、ステイ! 先を急ぐぞ! 子羊たちよ!」


 ノヴェルは宮殿暮らしが長い。

 ノヴェル自身は顔パスで、警備の手薄な通用口も、注意のきつけ方も心得ていた。

 とはいえ、ストレイシープどもを連れ込むのは危険なけだった。プランBも用意していたが、幸いその出番はなかった。

 歩きながらファンゲリヲンは「生前の影響かね。やり方が粗暴そぼうで好かぬ」と分析する。


「オレだっていやだ」


 ノヴェルはリンを隠した台車を押して廊下を急ぎ、ファンゲリヲンを先導する。

 かつて彼は同じように妹を台車に乗せ、勇者から逃れた。

 しかし今は――。


「いたぞ! ノヴェル・メーンハイムだ! 宮殿東の回廊だ! 一緒の男は――」


 廊下の先、T字の突きあたりを通り過ぎようとしていた警備員二人がこちらに気付いた。

 一人の警備員が棒を構えてこちらに走り、奥の警備員は通信機で応援を呼ぶ。

 ノヴェルは素早く動いた。

 向かってくる警備員に対して懐から武器を出すように見せ――一瞬ひるんだすきに右手の壁に駆け上る。

 壁走り――まるで垂直な壁を走るかのように手前の男をやり過ごして、通信機を手にした男のふところもぐり込む。

 その小柄な体を生かし、そのまま男の鳩尾みぞおちに体当たりし、奥の壁に叩き付けた。


「ぐぅっ……」

「き、貴様――」


 ノヴェルに向けて警棒を振り上げた男は、背後からストレイシープ達にその腕を取られる。


「な、なんだ貴様らは――ぐああああああっ!!」



***



「ノヴェルを宮殿内に発見! ファンゲリヲンと見られる男も一緒です!」

「外の部隊を戻せ! 宮殿を包囲しろ!」


 ノートンは報告を受けてそう指示する。


「皇女陛下はどうなさいましたか!?」

「陛下は既に安全な場所に避難していただいた!」


 ジャックは狙撃銃を構えてその横に並ぶ。


「ノヴェルは東の回廊を通って、どこを目指しているんだ」

「おそらくスプレネムのいる地下研究所――その最深部の入り江だ」

「妹だけじゃなくスプレネムまで? 欲張りな奴だ。――ミラ! 聞こえるか!?」


 あいよ、とミラは応じる。

 彼女は二つある中庭を望む宮殿の屋根に上って、中庭をぐるりと囲む回廊を監視していた。


『ノヴェルの奴とファンゲリヲンは東の回廊へ向かっているようだ! 見つけてもすぐに手を出すな! 奴らの出方を見ろ!』


 ミラは双眼鏡をのぞいた。

 イアーポッドを押さえて報告する。


「ああ――いたぜ。お前らから見て進行方向、突き当りを左に折れた先、十五メートルってとこだ」


 真っ暗な中庭に漏れ出る回廊の非常灯を横切って、ノートンとジャック。

 その先に――。

 速足で台車を押す小柄な少年と、マントの男。更にはそれに続く謎の集団だ。


「ノヴェル――おそらくリンちゃんを運んでる。ファンゲリヲンと――その他大勢――あれは、牢屋にいたクズどもか?」

『シドニアの手下だった奴らだ。そいつらは殺して構わん。まだ殺せるならな』


 しかし――とジャックは歩きながら首をかしげる。


「どうやって台車なんかで妹を連れ出したんだ。無理があるだろ。お前の部下だってまさか妹を運んでるとは思わなかったんだろ?」

「リンさんは手足の長さこそ大人のように成長して見えるが――伸びた部分の手足にはまだ骨はない。たこの足みたいなものだ。折り曲げれば子供サイズに、コンパクトになる」

「骨がないだぁ!? そんなの言われなくちゃ判るかよ!」

「毎日見舞いをしていれば気付いたかも知れない。骨格の状態までは医者しか知らないとしても――天啓てんけいのようなものがあったのかもな」

『あたいは気付いてたぜ』


 そうかよ悪かったな――と言いつつ、ジャックは気持ちを切り替える。

 回廊の角に差し掛かったのだ。


「構えろ――」


 ノートンとジャックは回廊を曲がった。

 その先にノヴェルとファンゲリヲン達がいる。


「ノヴェル! 待ちやがれ!」


 ジャックがノヴェルの足元に向けて一発撃つ。

 ノヴェルは台車をかばうようにしながら、横へ逃げた。


「今のは警告だ! 次は脚を撃つ!」


 ジャックは銃身のボルトを引きながらそう予告した。


「ノヴェル君! 大人しく投降するんだ!」


 ジャックはスコープ越しに、一目散いちもくさんに逃げてゆくノヴェルの背中を確認した。


「何か言うことはねえのかこの野郎!」


 その射線にストレイシープの一人が立ちふさがった。

 銃声が回廊に響く。

 その男の頭部は粉々に砕け、力なくその場に倒れる。

 ファンゲリヲンはマントをひるがえしてノヴェルの後を追う。


「――一時しのぎにしかならんぞ」

「判っている」


 ノートンの通信機が光った。


『室長、研究所の入り口は封鎖しますか?』


 ノートンは少し考えた後、きっぱりと命令した。


「――封鎖はあとだ。行かせろ。まだマーリーンの所在が判っていない」



***



 ノヴェルはファンゲリヲン達を連れて地下に下り、重い鉄の扉を抜けてそこから更にスロープを数階降りる。

 宮殿の地下の更に地下。

 そこが断崖の入り江の洞窟を流用した、宮殿の地下研究所である。

 そこから下は縦穴の側面をう鉄階段を下りる。

 ノヴェルは台車の箱をおおった布を取り払い、隠していた妹をあらわにした。

 リンの体を持ち上げ、その伸びた力ない手足を丁寧ていねいに抱えると、下まで続く鉄階段を降り始めた。

 しかばねたちもつらなって、カンカンカンと鉄の足場を踏む音が引っきりなしに響く。

 暗い洞穴はぐっと湿度が高く、潮の匂いが濃い。

 人工的に作られた横穴には研究室が並んでおり、縦穴はそのまま階段を下りて洞窟の一番下、入り江にまでまっすぐ続いている。

 下の方は壁もき出しの岩肌になっていて、照明も少なく足元が悪い。

 深度三十メートル。

 途中、吊り上げられた四基の黒々とした深海探査船キュリオスを見下ろして、ファンゲリヲンは感嘆かんたんらした。


「これがオーシュの船か。どうしようもない浪費家だったが、素晴らしいものをつくり出したではないか。奴もあの世で喜んでいることだろう」

「キュリオスが目的なのか?」

「いいや、物見遊山ものみゆさんだよ。目的はスプレネムだ」

「外は包囲されてるぞ。どうやってここから連れ出すつもりだ」


 ファンゲリヲンは懐中時計を取り出し、時刻を見た。


「いずれ判るとも」


 階段を下り、最下層に至る。

 入り江そのものも、キュリオスを四、五基浮かべてメンテナンスができるほど広く、それをぐるりと取り囲むちょっとした港になっている。

 キュリオスの下を歩き、入り江に突貫とっかんで作られた部屋の前に立った。

 コンテナを半分に切って扉を付けただけの、せいぜい物置か何かだ。

 神々しさはない。

 ノヴェルはリンをその前に下ろす。


「スプレネムはここだ」


 その粗末そまつな鍵は既に壊されていた。

 扉を開けると、床にひたした真水の上に転がっていた女神がいた。

 スプレネムはこちらに気付いて半身を起こした。


「スプレネム。手を貸してくれ。あんたの力が必要だ」


 スプレネムは、しばし唖然と突然の闖入ちんにゅう者を眺めていたが――。


「おお、ついに――女神スプレネムよ――」


 ノヴェルを押しのけて中をのぞいたその怪人に、悲鳴を上げた。


「アアアアアアアアッ! イヤイヤイヤイヤッ!! ヘヘヘヘン、ヘン」


 声を震わせるスプレネムを意に介さず、ファンゲリヲンはずかずかと室内に入り、その手を掴んだ。

 スプレネムは部屋が揺れるほど絶叫する。

 大人しくしたまえ、とファンゲリヲンはたしなめた。


「ファンゲリヲン! 無理いはせ!」

「無理強いなどしてはいない! さあ、拙僧と来るのだ。悪いようにはしない」


 スプレネムは叫び続けていた。


「さぁ、拙僧らに、いま一度! 神との契約の機会を! 悪いようにはしない!」


 それでもスプレネムは、ファンゲリヲンにあらがう。

 腕が引き抜けても構わないとばかりに全力で自らの腕を引く。


「やめろ! ファンゲリヲン! ここをどこだと思ってるんだ! 神罰が下るぞ!」


 神罰と聞いて、ファンゲリヲンは我に返って手を離した。

 スプレネムは勢いで部屋の壁まで転がり、激しく衝突する。


「――そうであった。拙僧としたことが――」


 ファンゲリヲンはやや憮然ぶぜんとしつつ部屋を出た。

 岩肌の貧弱な照明が照らす暗い入江を見渡し、懐中時計を確認する。

 そして――。


「まあよい。時間だ」


 と言った。


「時間? 時間とはなんだ」


 ふと、入り江に風が吹き込んでいるのにノヴェルは気付いた。

 風向きがいつの間にか変わっていたのだ。

 足元を見ると、目減りしていた入り江の水嵩みずかさが戻りつつある。

 ――満潮時刻。

 ノヴェルがそれに気づくのと同時だった。

 巨大なコンテナが姿を現したのだ。

 海に続く洞窟の外からだ。

 それは満ち潮の流入に乗って、音もなくスムースにこちらへ向かって来る。


「スプレネムを連れ出す必要などないのだ。最低限・・・必要なもの・・・・・そろった。ここで始めてしまえばよいのだから」

「コ、コンテナだと!?」


 驚くことがあるかね、とファンゲリヲンは言う。


「海底に隠していただけだ。原理はそこなオーシュの船と同じ。君たちにできることが、拙僧にできぬ道理もあるまい」

 

 コンテナは港にぶつかり、ゴウンと大きな音を立てる。

 それは、線路上で姿を消した貨物車両に積載されていたコンテナに間違いなかった。

 その後部が開き、更に屋根が真っ二つに割れて左右に広がる。

 そこに――はりつけにされたマーリーンが現れた。

 足元には泉。

 その周辺には、オルソー寺院の信徒だった屍たち。


「爺さん!!」


 ノヴェルが駆け寄ろうとするのをファンゲリヲンが制止した。


静粛せいしゅくにせよ。半神とはいえ、神聖なる御身おんみ御前ごぜんである」

「く――お前は、本当に爺さんを返す気があるんだろうな!」


 本心だとも、とファンゲリヲンは語る。


「信じる者は救われる――拙僧はソウィユノを嫌ってこそおったが、決して嘘をかぬ姿勢だけは尊敬に値する先達であった。尊敬だけであるがな」

「て、てめえ――」

「案ずるな。それに正味しょうみなところ、大賢者に神になられては手に余る」


 ファンゲリヲンは顔を歪めてサディスティックな笑いを浮かべると、信徒達に合図を送った。

 ストレイシープたちが、ノヴェルの運んできたリンを抱え上げた。

 それをコンテナの上の死者たちに渡すと、彼らはうやうやしげにリンを――泉の中に横たえる。


「おい、何をしている――リンを分離するんじゃないのか!?」

「無論それが望ましい。そのほうがずっと望ましかったのだが」

「は――? どういう意味だ!」


 ノヴェルを無視し、ファンゲリヲンは「我らが信徒達よ!」と叫んだ。


「これより転生の義をり行う! り潰すのだ! けがれた神性を塗り潰し、我らが神とせよ!」


 スプレネムは、部屋のドアの陰からこちらの様子を覗いていた。

 浮かんだコンテナに磔られた大賢者の姿を――凝視ぎょうししている。

 その眼は普段とは異なり、爛々らんらんと輝き――まるで誕生しつつある新たな神を渇望かつぼうするかのようだった。


「スプレネムよ! 御泉おんいずみ触媒しょくばいささげた!」

「おいっ! ファンゲリヲン!」

「我らが宇宙の源、ヴォイドの神をいま一度この地に顕現けんげんせしめ、その後見となりたまえ! 我らに新たな契約と祝福を――」


 コンテナの上の泉が、怪しい光を発し始める。

 死者たちは泉を囲んでひれ伏す。


「やめろ! 話が違う!」

「――そこまでだクソ親父」


 頭上からのはっきりした罵声ばせいがファンゲリヲンをさえぎった。

 ノヴェルは階段の上を見上げる。


「ノヴェル! ファンゲリヲン!」


 そこに、ミラとジャックが立っていた。


「この研究所の扉を封鎖した! もう逃げ道はないぞ!」


 その後ろから歩み出たのはノートン――その後ろにロウとセシリアが続く。

 ファンゲリヲンは苦々しく「道理のわからぬ、下賤げせんの者らめ――」と呪詛じゅそを絞り出す。


愚女ぐじょめ! 神聖な儀式のさ中であるぞ!」

「宗教家気取りはもうやめろ。見苦しい。お前には医者も教祖も向いていねえ」

「黙れ! 黙らせろ!」


 ファンゲリヲンが上を指差すと、コンテナの屍とストレイシープが動き出した。

 ノヴェル、ジャック、ミラ。

 ノートン、セシリア、ロウ。

 マーリーン、リン、スプレネム、泉。

 死者たち、そして勇者・放蕩ほうとうのファンゲリヲン。

 今、その地下の入り江には、全ての役者がそろった。

 この幕を引く者、全てが。

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