明日が最後の日だったら

人類滅亡の日らしい。

ノストラダムスの大予言。

もしも明日が自分の最後の日なら何をしようか。

海外旅行は先月行った。だからもういいや。


最後に話したい人はいるか?

聞かれたときに思い浮かんだあの子、

思い浮かべることはないんだろうな。僕のことは。寂しいなと思うけど、ちょっと前ほど真剣じゃなくなった。時間がたったんだ。


本当は考えると辛い思いをするの分かっているから、しょうがないと自分に暗示をかけて、重い蓋を閉めているだけ。優しくて甘い蜂蜜の瓶。本当は食べたいんだけどね。


一方的にいっても上手くいかない。そういうもんだ。どうせ後悔するなら、やって後悔。言葉通りに、どっちを行ってもどうせ後悔。それが分かってきた自分のいつも通り。


想像すると胸が痛くなる、僕には向けられることのない笑顔。だから考えないことにしてる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

思春期 本屋 太郎 @waravivi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ