映画だべり

翫弄 威

Drive(2011)/ニコラス・ヴィンディング・レフン

レフン監督の作品を初めて観たのは、今年6月に公開されたアマゾンプライム作品の『Too Old Too Die Young(トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング )』というドラマ。


独特の間があって観始めはすごくカットが冗長に感じてしまうかもしれない。


しかし、カット一つ一つの構図がとても美しいことに気付く。


気付いてしまえばもう彼の表現の魅惑からは逃れられない。


映画史には疎いが、同時代的にみれば彼の作品には『オリジナリティ』を感じる。


レヴューを見てみたところ、批判的なものと好意的なものと両極端のよう。


つまり彼の作品は観る人を選ぶ。


しかし、私はそういった作品が大好きだ。


『観る人を選ぶ』とか『カルト的人気を誇る!』とかいった触れ込みをみると気になってしまう。


あまのじゃくなのかマイノリティ中のミーハーなのかわからないが。


しかし、逆も然りで自分が好んでたものがいつしかそういった触れ込みになっていたこともある。


今回の場合もアマゾンプライムの作品を見た後で彼の作品がそういうものであることを知った。


ちなみに『トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング 』の主演は『セッション』『アメリカン・ソルジャー』でも主演を務めたマイルズ・テラー。両作品でマイルズファンになった方も多いことだろう。是非観て欲しい。全話で10時間ほどあるが。


まあ、そんなこんなでレフン監督の過去作をいつか漁りたいと思っていた。


で、ネットフリックスで探したところDrive(ドライヴ)(2011)を見つける。


『昼はカースタントマン、夜は強盗の逃がし屋という2つの顔を持つ男に訪れた切ない恋。だが彼女の夫が出所したことで、男の運命は思わぬ方向に転がり始める。』


という触れ込みで、主役はライアン・ゴズリング。


今年でいえば『ファースト・マン』もいい映画だったなあ。


マイルズといいライアン・ゴズリングといい、たれ目でなんか厭世的な顔立ちの俳優が監督は好きなんかな。


(・∀・)(だべり!)


話を戻し、結論から申し上げますと「超面白い」。


レフン監督の名を知らしめた作品であることもあり、アメリカンなクライムサスペンスの中にも、『間』と『構図』で魅せる彼の『オリジナリティ』が発揮されている。


サウンドトラックもドライブ時に聴きたくなるような疾走感溢れるテクノポップの良曲。早速アマゾンミュージックでローテーション。


でも免許取る若い人減ってるって言うし、ドライブの良さがわかる同年代はあまりいないのかな。まあ、時代の流れだわなー。


(・∀・)(だべり!)


一時間半ほどの映画だが、レフン監督を知るための初めの一本には最適だと思う。


最初にも言った最新作の『トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング』は、『ドライヴ』はじめ1時間半~2時間の彼の作品を2~3本見て、お口に合えば挑戦してほしい。


ドラマということもあり、『間』の引き延ばし方が正直言って半端ない。


「やりたいこと全部やってたんだな」という感じ。


そういえば、レフン監督は話題のゲーム『デスストランディング』に出演しているそう。私は2時間くらいでやめてしまいましたが...


まあ、彼の作品をもうちょい観てみたいと思います。


読んでくださった方も是非!


*****************


 読んでいただきありがとうございます。

 翫弄 威(がんろう たける)と申します。

 小説をちまちま書いていければと思っております。

 そのかたわらで色々だべります。よろしくお願いします(__)






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