守りたいものはこの手の中に―――

第1話 守る―――

【シャード】．．．　　それは突如地球外から落下してきた石

そんな石ころ一つで俺たちの生活はすべて―――

―――[日本時間　 7：３０　２０２６年　４月３日]―――

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その時は突然起きた．．．

『昨日　突如東京湾に落下した―――

あの日　あの時　きずいていたら．．．

『見てください！　なにか．．．　なにかが落下してき―――

救えた命もあったかもしれない．．．

『空中でなにかが．．．飛行物体が旋回して―――

―――[日本時間　７：５８　２０２６年　４月３日　東京]―――

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陸上自衛隊普通科　輸送車　車内

「部隊展開地点まで残り約１分．．．」

「装備最終確認！　」

重い鉄の音が車内に響く――

「１０．９．８．７．６　降車準備！」

「３．２．１．　降車開始！」

視野に入ったのは　逃げる人々と――

―――[　２６分前　東京都　練馬駐屯地ブリーフィングルーム　陸上自衛隊普通科]―――

『いま！　爆発音のようなものが聞こえました！

飛行物体がこっち側に！　逃げて！　急いで逃げて！―――

「被害状況がまだ明確にはわかっていない　我々の任務は　

警察の協力のもと市民の避難誘導　　場合によっては相手勢力に対する攻撃を許可する　以上」

「　総員乗車開始　」

―――[日本時間　７：５９　４月３日　東京　陸上自衛隊普通科第三小隊]―――

「第一班は避難誘導　第二班は飛行物体に対し攻撃開始！」

銃弾が発射される音がリズムを刻む

「皆さんこちらです！　（いったいなにが起こってるんだ）」

「敵　弾丸が効いているような感じがありません！」

「待て！　敵形状変化！」

「いったい何が起こるんだ」

その瞬間　第三小隊との無線が途絶えた．．．