愛というのは続くのか、それとも愛は終わるのか、どっちでしょうね

一ノ瀬 彩音

第1話 愛か離婚かどっちでしょう

私は数年前に大好きな人と恋人なり、ご結婚していて

今は妻でもあり、一人の女性でもあります。


夫は無職なのですけれど、それには理由がございまして

私が就労しているためでもあるのです。


それでも夫は働きたいというのですけれど、私は反対してて

働かせるつもりはございません。


私は今、リビングでくつろいでいると、夫である鬼道雅也は

私の居る所へ来るとこう言ってくるのです。


「優香、経営者なのにお仕事しなくていいのか?」


「しなくていいのよ、他の人に任せていればね」


「そんなんでお店は大丈夫なのか?」


「大丈夫よ、みんな優秀な人達ばかりだからね」


私は某店の経営者をしてて一緒に働いている人達はみんな

優秀な人ばかりで何もご心配はしていません。


そんな事より夫の件の方が大事かなって思います。


「雅也こそ、家の中の事はしっかりと出来ているの?」


「ちゃんとしっかりとやっているさ」


「その割にはこの前ある所を見ていると、埃があったわよ」


「まじかよっ!!」


「本当よ」


「しっかりとお掃除しているはずなんだけどな」


「貴方にしては珍しいわね」


「そうだな」


雅也はいつも完璧でミスなんて滅多にしないという感じですけれど、

今回はミスしたようで悔しがっている様子です。


それでも私は助かっているので感謝しているのです。


それにしても最近は夫婦としての交流もないし、本当にこのままで

いいのかなって感じる時もあるけれど、そんな事を考えていても

意味がないのかなって思います。


そんな時、雅也が私に近づいてキスしようとしているけれど、

私は拒んで突き放すと雅也は不機嫌そうな顔をしています。


「優香、キスさせてくれよ」


「今はそういう気分じゃないの、やめてね」


「夫婦なのにキスできないのってまずいだろ」


「そんな事はないわよ」


「キスさせてくれよ、頼む」


「嫌ですっ、諦めて」


「優香のケチ」


「女の事みたいな言葉を言わないで、気持ち悪いじゃない」


「今のはさすがに傷ついたな」


「ごめんなさい、言い過ぎたわね」


結局、夫婦になってから何年か経つけれど、今年は夫婦としての

交流がそんなにないと感じていると、とある事件が起きます。


それは私が大好きである雅也と喧嘩をしてしまうのですけれど、

喧嘩の原因が言葉のすれ違いです。


このままだと夫婦生活にも支障が出るし、どうにかしないと

いけないのですけれど、どうする事も出来ないです。


喧嘩したまま月日が流れると、私と雅也はお話もしなくなり、

気まずい感じになると最悪な出来事が起こるのでした。


雅也が離婚しないかと言ってくるのですけれど、私は反対してて

それでも雅也は離婚したいと強い気持ちがあるようです。


離婚するのか、離婚しないのかで言い合いになっているのですけど、

なかなか結論が出ません。


これでは平行線のままなので私は愛を取る事をやめて離婚する事を

決意します。


その旨を雅也に伝えると雅也も了承してくれてお互いに離婚届の

書類にサインして判子を押すと市役所に提出します。


その結果、私と雅也は正式に離婚して夫婦となくなるのでした。


これでもう後戻りが出来ないのでしょうがありません。


私も雅也も取った行動に後悔してないし、悲しいとかつらいとか

という気持ちもぜんぜんありません。


これで良かったと思います。


結局、愛というのは永遠に続く事もあれば終わってしまう場合もございます。


離婚なんて些細なキッカケでしてしまうので避ける事が出来ません。


そういう場合は素直に離婚するのも1つの手段ですよね。


これからは独身になりますけれど、幸せに生きれると信じています。

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愛というのは続くのか、それとも愛は終わるのか、どっちでしょうね 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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