他の方も書かれてますが、この小説は言い回しや文体が最早完成されており他のいわゆる素人小説とは隔絶した隔たりがあります。
もちろんこの小説に迫る物は数多くありますがこの小説に比べるとおままごとレベルのネット小説は更に多いです。なろうやこのカクヨムに掲載されている小説しかりです。
内容に関しては好みの問題で、私は少し表現がくどいと感じますがストーリーや設定、主人公の考え方や表現の仕方等は何らかの賞を取っている文庫本レベルであり、自分がカクヨムで読んでいるという意識が飛んでしまいます。
あとは、実際読んでみて判断してください。
直木賞を取ってる小説でも自分には合わなかったと言う人は恐らく沢山いますから。
幼稚で稚拙な文章が多いカクヨムの良心とでも言うべき作品です。レビューに批判を許さない(適切なアドバイスでも)カクヨムは、幼い文章がとても多く、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、書籍化のタネを探しているカドカワの戦術をそのまま形にしたサイト。その中で、群を抜いた大人の文章で、安心して読み進められます。出だしの(アナタハー、カミヲー、シンジマスカー)には笑いました。いきなり外国人の神父が、片言の日本語で布教している姿が浮かび、掴みはバッチリです。これほどの作品が無料で読めることに感謝します。ただ、サダマサと魔族の対決は…サダマサが喋りすぎだし、余裕見せ過ぎです。最小限の会話で、一刀両断していたら、更にクールでしたねー。急いで戻らなければと言いながら、とどめを刺さず、相手の顔を蹴る悠長さにはがっかりです。