Evening/Good bye-5


 光は、天井に空いた穴から洩れているようだった。その光を浴びながら、扉のノブに手をかける。

「行くよ」

 アキが続く三人に声を掛け、三人は荒い息のまま頷いた。アキは一度唾を呑み込み、ふーっ、と大きく息を吐く。そして顔を上げ、ぐっと手に力を籠めると、その扉を開いた。


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