第8話 ロサンゼルスでのアデリンの日記 4

○月✕日


 映画館を点々とたどりながら、少しずつハリウッドへ近づいていく。

 別れたとき、アランはハリウッドへ行こうとしてたけど、本当にそこに居るの? 今も?

 あの映画はアタシの望みを映しているだけだから、あの主演俳優はアランではなく、ただの幻。


 ルイーザの目当ての相手は居るらしい。ハリウッドに。

 ニャルなんとか。

 何べん聞いても名前を覚えられない。

 ルイーザは、覚えないほうがいいって言う。

 人間ではないらしいけど、それじゃあ何なのかは、知らないほうがいいの一点張り。

 ただ、ニャル――の力があれば人捜しなんて簡単で、アランもすぐに見つけられるらしい。

 ニャル――の力があれば、クトゥルフとも戦えるらしい。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る