第9話 明治時代の男性のアクセサリーと香水
今回は読まないと意味が分からないかもしれないので、ざっと見て頂けると嬉しい司会の説明→https://kakuyomu.jp/works/1177354054892641004/episodes/1177354054892641022
堅太郎「へぇ。でも、どうして小指なの? どこかの
巳代治「ううん。これは明治15年に伊藤さんと一緒にヨーロッパに行ったとき、パリで買ったものだよ」
堅太郎「明治15年って言うと、あれ? 教科書に出て来る『伊藤博文らはドイツなど欧州諸国に
巳代治「それ」
堅太郎「教科書の1ページの話にいきなりそんなエピソード入れられると何か変な感じだけど……なんで小指なの? 巳代治、
巳代治「わかんない、なんだろうね。日本的な意味で小指だと『忠義』とかそんな意味かな。まぁ、死ぬまでつけてたから大事なものだったんだと思うよ」
堅太郎「巳代治が死んだの昭和9年だから、50年以上つけていて大事なものじゃなかったら逆にビックリだよ……」
堅太郎「指輪をしていたのは巳代治だけではありません。
巳代治「
堅太郎「桐野さんは西郷隆盛さんの側近だから、西南戦争で亡くなってるからね。その頃は僕もアメリカにいたから会ったことはないけど、洒落た人だったみたい」
巳代治「同じ薩摩出身の上原勇作君も、僕と同じように小指に指輪をしていました」
堅太郎「上原君は同じ薩摩出身の陸軍大将・
巳代治「上原君はその指輪を死ぬまでずっと小指にはめていたそうです」
堅太郎「あと、男のアクセサリーってなんだろう」
巳代治「カフスボタンとかかな。当時は手釦って書いたけど」
堅太郎「
巳代治「刀装具で培われた
巳代治「後は時計かな。『
堅太郎「昔は懐中時計のこと、
巳代治「金属のアクセじゃないけど、飾るものと言えば香水かなぁ」
堅太郎「桐野さんの話でもしたけど、外国帰りの人なんかは香水つけてたよね」
巳代治「
堅太郎「乃木将軍の奥様が息子さんたちに香水を買って持たせたって言うのも聞くしね」
巳代治「今の人の日本軍のイメージだと“何を軟弱なものを持ってるー!”とか、なりそうと思うかもしれないけど、帝国海軍だと“香水も付けてないのか!”言われることもあったって聞くよね」
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