明治雑記帳

井上みなと

序 司会紹介と司会のお仲間紹介

〇司会二人


伊東巳代治いとうみよじ……1857年生まれ。長崎県長崎市出身。大日本帝国憲法を作った一人。明治10年頃、19歳の時に知人の紹介で伊藤博文と出会い、当時の評によると『伊藤が巳代治に惚れたのか、巳代治が伊藤を迷わせたのか』伊藤のそばにずっとあって、伊藤のことなら手紙の代筆から法律業務まですべてをこなす。伊藤博文が憲法取り調べに行く際同行し、1年半、ドイツを中心に渡欧して法律の勉強をした。日清戦争の下関条約締結でも活躍した。

大日本帝国憲法発布時、32歳。伯爵。当時の人物評には華奢で優形やさがた(姿かたちが美しく上品ということ)でハイカラの標本のような男。


伊東巳代治の小説:

『伊東巳代治と気性の荒すぎる薩摩人の話』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892405363/episodes/1177354054893967129

『軍人勅諭の制定~井上毅』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892405363/episodes/1177354054892601788


金子堅太郎かねこけんたろう……1853年生まれ。福岡県福岡市出身。大日本帝国憲法を作った一人。明治17年に井上毅の紹介で伊藤博文の部下になり、伊藤の死まで仕え続ける。明治4年に岩倉使節団に随行してアメリカに留学。米国の小学校に入って1から学び、明治11年にハーバード大学卒業。足掛け8年に及ぶアメリカ留学のため外国的な感覚が強く『舶来の和製』と言われる。日露戦争のポーツマス条約締結にも活躍。

日本大学の初代校長。大日本帝国憲法発布時、36歳。伯爵。


だいたい二人とも20代の時のノリでお送りしています。

そのうちなんか追加します。


〇よく話に出てくる人


伊藤博文いとうひろぶみ……1841年生まれ。幕末の頃は高杉晋作と木戸孝允きどこういん(桂小五郎)の腰巾着だが、その後、明治政府の中心となる。長州藩閥文官勢力の巨魁だが、能力主義であり、伊藤の部下だけは薩長の人間でない者が多い。巳代治と堅太郎の親分。常に内政重視で非戦派。同じ長州出身で一緒にイギリス留学した井上馨いのうえかおるとはお神酒徳利みきどっくり、無二の親友であり、1859年、18歳の時に出会ってから、伊藤が暗殺される1909年まで50年深い交友が続く。大日本帝国憲法発布時、48歳。


井上毅いのうえこわし……1844年生まれ。熊本県熊本市出身。大日本帝国憲法を作った一人。明治5年からヨーロッパに留学。大久保利通、岩倉具視いわくらともみ伊藤博文に重用される。巳代治、堅太郎と共に『伊藤博文三羽烏いろうひろぶみさんばがらす』と呼ばれるが、毅は二人より一回り年齢が上であり、年齢、能力とも二人より頭一つ抜きん出ている。明治の法律は実は裏で毅が起草しているということがとても多い。大日本帝国憲法発布時、45歳。


井上毅の小説:

『明治十四年の政変と井上毅』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893696373

『伊東巳代治と気性の荒すぎる薩摩人の話』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892405363/episodes/1177354054893967129

『軍人勅諭の制定~井上毅』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892405363/episodes/1177354054892601788

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