第8話 満州鉄道ってなあに?
巳代治「満州鉄道こと満鉄は正式には南満州鉄道株式会社といいます」
堅太郎「満鉄っていうけど、明治の設立の時は南満州だけだったからね」
巳代治「株式会社っていうのが、ちょっと珍しい感じだよね」
堅太郎「本当は児玉さんたちは国鉄にしたかったんだけど、清の土地に国鉄はまずいでしょって事で株式会社になりました」
巳代治「満鉄の株は国民に超大人気。千倍を超える空前の倍率になったんだ」
堅太郎「当時の満州への期待を感じるよね」
巳代治「次は『満鉄ってどこ?』です」
堅太郎「満鉄は大きな路線の一部なんです。本線から分岐した、さらに南の一部分を取った場所が南満州鉄道の場所なんです」
巳代治「東清鉄道の南満州支線とか南部支線とかいう部分なんだよね」
堅太郎「うん。地名で言うと長春から大連です。長春は後に新京と呼ばれ、満州国の首都になる土地です」
巳代治「あと、安奉線も満鉄のエリア。名前の通り安東から奉天を結ぶ路線です」
堅太郎「路線と言っても安奉線は元々、人じゃなくて物資輸送のために作られたものだったんだけどね」
巳代治「『満鉄って何がめんどくさいの?』」
堅太郎「んー、満鉄ってポーツマス条約でロシアから取ったんだけど、場所は清国なんですよね」
巳代治「だから何かするにしても、清国に言わないといけないのもあるし」
堅太郎「そもそも満鉄のある遼東半島ってロシアと清以外にもいろいろ言われる可能性が高い場所なんだよね」
巳代治「三国干渉の時、ドイツやフランスが口出しししてきたし、アメリカやイギリスは比較的日本に好意的に見えたけど、日本が大陸に進出してくることをよく思わないかもだしね」
堅太郎「おまけに内部も軍部と満鉄と外務省で三つ巴だしね。遼東半島の端っこだけど、かなり注目されてたんだよ。アメリカの鉄道王が共同経営をしようと持ちかけてきたりね」
巳代治「余り項目が多くても読みづらいので、ひとまずここまで」
堅太郎「また書くことが出来たら書いていきまーす」
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