第14話 クリムトの接吻のあるヴェルヴェデーレ美術館に行く

メルビッシュのオペラを見た次の日に、ウィーン市内にあるヴェルヴェデー美術館に行きます。

本日も、朝から牧子と一緒です。

なぜなら、美術科卒なのに美術音痴の牧子でも、クリムトの接吻ぐらいは知っていた模様。

14ユーロのセットチケット(これかなりお得)を二人で購入して美術館に行きます。

朝ごはんを食べて、地下鉄降りて、トラムに乗って降りた駅の真ん前が美術館の入り口です。

セットチケットは、上宮と下宮に別れていて、まずは下のチケットで庭園を散歩してから下の区域に入ります。下の部分には、クリムトの接吻やユーディトなんかの有名な絵を見てまわります。そこから、上のコーナーへ移動。このへんも私好みの情緒感たっぷりの絵画が山盛り。14ユーロのセットチケット(2019年の現在は22ユーロになってるよ!高い!)は、明日も見れるよ。と、もぎりのお兄さんが言っていたと牧子が言っていたので、二日間有効なのかな?お得ですな。

そういえば、2019年の今年、クリムトの接吻が東京にやってきていたね(見なかったけど)、美術館の改装中で東京に貸し出されたみたいなので、ヴェルヴェデーレが改装中なのかな?

そのうちまたウィーンに行く際には寄りたい美術館です。

そのあと、アパートに帰り、買ったものの使っていなかった、グラーツ名物のパンプキンシードオイルを開けて、料理を作ってみることに。

アパートの近所の小さなスーパーにて食材を買い、いざ調理へ。

しかしこのパンプキンシードオイルとやらが、難物であった・・・。

「マリちゃん!なんかすさまじいカボチャの匂いがするよ!」

「うん。なんか、料理選ぶよね、こんなに匂いが激しいと・・・。

なんかさ、あれだよ、あれ。蕎麦のはちみつ。あれっぽいわ。これを入れるだけで全部がカボチャっぽくなる感じで。蕎麦のはちみつ、半分も使わないで捨てたもん。そういえば。高かったんだけど・・・。」

「かぼちゃに使うならいいけど、お肉炒めたりするのに使っても、微妙だよね。これ、どうする?」

ということで、一回使ったのち、宿のおばちゃんにプレゼントしました。

好きな人は好きなのかも?

使い勝手がわからないので、パンプキンシードオイル、レシピでぐぐってから購入するとよいと思います。(名産品って、なんとなく買っちゃうけど、やめといたほうが良いかもね・・・。)

名産品にしても、観光にしても、グラーツぱっとしなかったな。という思い出になりつつある。

さて、気を取り直して、ウィーンの観光は続きます。

ウィーンでは、クリムトの絵画めぐりができてとても楽しいです。

そして、次に行くのもクリムトの有名な美術館です。

セセッションという建物の地下にある壁画を見に行きます。

牧子は一緒についてきたんだけど、結局一緒にチケットを買い(その当時7,5ユーロぐらいだった)2019年のいまぐぐると、値上がりした模様。

結局一緒に入った。という理由は。

「マリちゃんトイレ行きたいー!」

と。

とはいえ、ここはヨーロッパ。無料のトイレなぞ、そこらへんにはないのである。

ということで、チケットを買い、牧子は大慌てでセセッシオンの中にあるトイレへ。

クリムト観たさというよりは、トイレ目当てでのチケット購入である。

それをこの間、牧子にいうと、

「私も壁画見たかったからだよ!」ということに、記憶がすり替わっていた。

いや、私の日記にちゃんと、牧子はトイレ目当てでチケットを買って、そのトイレが汚かった!と文句を言っていた。と記録されているのだよ、牧子君。(明智小五郎が小林君にいうトーンで)

さて。そんなこんなで、地下の壁画をみに、二人で階段を降りる。

途中には、美術館の模型があり、その先の階段を降りると、壁画になっていて、イスもあり、それに座ってゆったりと、全面の壁をぐるりと見渡せる。

クリムトの作品、ベートーヴェンフリーズ。である。

「ここ、外は暑いのに、ひやっとして気持ちがいいね」

と、牧子もご満悦。

涼みに入ったにしても、なかなか良い場所である。

監視員?のお兄さんも、座ってイヤホンで音楽聞きながらくつろいでいる様子。

しゃべりながら40分ぐらいここで涼んでから移動。壁画は巨大でなかなか良かったです。まあ、実物と図録の写真じゃ、やっぱり違うので、是非本物をご覧になってください。

そういえば、この建物の外観にフクロウが彫刻されていて、都市伝説で、フリーメーソンがかかわっている証拠!とテレビで言っていたが、私がフクロウに気づいたのは、外で記念撮影した数年後に、都市伝説で放送されたのを見たのちでした。

フクロウなんて、結構そこらへんにあるモチーフなので言われないと気づかないよね?

日本なんて、フクロウは夫婦円満のモチーフってことになってるし。

うちの母親が一時期、夫婦円満!とかいって、フクロウの彫り物とか集めていて趣味悪いなー。と思っていたのでよく覚えている。


そんなセセッシオンの外観に関する話はそのぐらいにして、外観と一緒に記念撮影を済ませた後、その近くにあるファーマーズマーケットみたいな作りの、オープンテラス?のレスランの集合体をぶらぶらして、ここのお店は美味しそう!とか、見物して回ります。

まあ、お腹減ってなかったので、そこでは食べなかったんだけど。

下見は大切。

そのあと、明日行くプールの場所を確認するために、地下鉄にある案内所のお兄さんに場所を聞くことに。

「マリちゃんさー、プール好きだよね?」

「いや、別にプールが好きってわけじゃないんだけど。日本にある、普通のプールは別に好きでもなんでもないよ?」

「え?どういうこと?」

「だからさ、日本にある、レーンがきっちりあって、きっちり泳がないといけないようなプールは特別好きじゃないのよ。水泳帽かぶってさ。おしゃれでもなんでもないじゃん?ああいう、なんか、ハムスターがぐるぐるわっか回してるみたいな、効率よく運動させるべく作られた運動器具みたいなものには興味ないわけ。(まあ私は効率を重んじる人間ですが、プールに関しては違うというか、運動を効率よくしたくてプールに行くわけではないというか。)ぷかぷかレーンのない広いプールを水泳帽かぶらないでぷかぷかおしゃれに浮かんでるのが好きなわけ!」


とかなんとかこの時は言っていた私ですが、2019年。まさか、ナイトプールなぞというものが日本でも流行ろうとは。なかなかに先見の明がある私である。

まあ、東京とかじゃ、人間多すぎ問題で、激混みなので、私の理想なプールとは違うんだけど。

その点、ヨーロッパにあるプール施設はおしゃれなのである。そして、結構な確率ですいている。

だから、行けるだけ行くという方針にしましたが、プールにはそこまで興味を示さない牧子には、ヨーロッパは水着が安い!買っちゃえ!買っちゃえ!とセールの水着を買わせて、テンションをにわかにあげさせて、プールにっひきづって行きます。(プールなんて一人で行ってもつまらいからね。もちろん合意の上ですよ笑)

ということで、地下鉄の案内所のお兄さんが言う、プールの場所?のある駅に降り、道行く人に、プールどこ?と聞くと、そこそこ!と。

おじさんは、川を指さすのである・・・。

は?

牧子と二人で、ぽかーん。となる。

「まさか、このおっさん、川で泳げって言ってるんじゃないよね?」

「えっ。今日寒そうだけど・・・。」

と、誰も泳いでいない川を眺める私たち。

そういえば、スイスのベルンで散歩をしていた時に、水着を着た若者たち&おばさんが、すごい勢いで流れる川に、飛び込んで泳いでいた(いや、流されていた)、という、川に飛び込んで流されるという遊びをしていたのだ。

まさか、、、ここ、ウイーンでも?川に流される?

まーさーかー。と思い、ここじゃないよね?と川を背に、立ち去った私たちであるが、アパートで、地球の歩き方を読むと、なんと!川で泳いでいる写真が!

プールの場所を聞いたおじさんが川を指さしたのはこういう意味か?

2019年、このことを確認するべくぐぐると、ドナウィンゼルというウィーン市内から5分のところに、ファミリー用ビーチ、ヌーディストビーチ(まじ?)

次、夏にウィーンを訪れる際は、行ってみたいものである。

さて、川で泳ぐ案はこの時は却下したので、電車に乗り、なんでプール発見できなかったんだろ?とか話しているときに、座っている女の子の服の下の水着を発見!(どう見ても、これからプールに行くだろう服装。Tシャツの開いた丸首からのぞいている、水着のヒモ!)

「ちょっと!あそこに座ってる子、絶対これからプール行く服装だよね!」と、牧子にひそひそ話をする。

「ほんとだマリちゃん!、あれ絶対水着着てるよね!中に!」

と、牧子。

もちろん、その女の子に電車の中で話しかけました。

「これからどこ行くの?(ナンパではない)」

「もしかしてプール?水着着てるよね!(変態ではない)」

こんな会話で、話しかけ、プールに行くよ!というその金髪で感じの良い20歳ぐらいの女の子に、私達も一緒に行っていい?と連れて行ってもらうことになりました。

まあ、いつもこんな感じです。

その親切な女の子にいわれるまま、駅で降り、このバスが無料の駅からプールまででてるバスだよ!と教えてもらい一緒に乗ります。(無料最高!)

ということで、プールに到着。

入り口までついて行って、正面玄関でその子と記念撮影をしてお別れ。


この日は、ウィーンにいるんだから一度ぐらいザッハトルテでも食べに行くか?ということで、夕方から牧子とカフェに行く予定だったのだ。アパートに帰り、着替えて(カフェに入ってもよい服装ではなかった、服はまあいいけど、ビーサンだったからね笑)

さて、アパートに帰って服を着替えて外にでると、雨が降ってきました。

川で泳げといわれても、そりゃ無理な天候だったのよね。誰も泳いでなかったし!

(その川があった場所はアパートの駅から一駅でした。その駅に果たしてプール(バーデン?)らしきものがあったのかは、いまだに不明。またウィーンに行く際には確認したいところです)

雨が降っているので、有名店ザッハーに行ったのですが、そこは結構な人で混んでいたので(というか、ザッハーのザッハトルテは昔お土産で食べたことあるけど、さほどうまいものではなかったので(甘すぎるんだよ!!)そういえばどうでもよかったことにきづく)、ということで、ここじゃなくてもいいよね?と、そこからオーバーラーに移動。

オーバーラーは2階建てで、なんかケーキもザッハーのものより美味しそう。(個人的な感想です)

そして、私はザッハトルテはそんなに好きじゃないことを思い出し、他のトルテを食べました。牧子はザッハトルテを食べていたよ。

生クリームもりもりの飲み物と、生クリームもりもりのケーキを食べて、血糖値ばくあがり。で、お腹いっぱいになりました。

ここの給仕のお姉さんの制服がなかなかに可愛くて、制服好きな方にもおすすめです。

外は雨なので、お茶をしたのち、すぐアパートに戻り、ソファーベッドに寝転がりながら、私が行きたいプール(バーデン?)を、地球の歩き方を読んだり、ぐぐったりして、最適な場所を探します。(今日女の子に連れて行ってもらったプールにも行く予定だったんだけど、天気が悪い日があったりして、結局行かずじまいだったんだけど、ウィーンをリピートした際に行きましたよ)


「ちょっとー、なんかバーデンってとこに(バーデンとは、温泉という意味もかねているので、ちょっとこんがらがるんだけど、ここでは、バーデンという場所のことです)近いところに、2つもプールがある!ということで、ここにいって、二つはしごしよ!」

「えーっ。プールってはしごするものなの?一個でよくない?」

「なんでよ?わざわざそこまで行くんだから、一度に両方見ておきたいじゃん?効率いいじゃん?そのほうが。」

「マリちゃんプール好きすきでしょ!」

とかなんとか、牧子は反対ぎみだったんだけど、まー。結果行きました。

2019年のいまでは、二つ行ってよかったと、牧子も言っているので、私の判断に間違いはなかった訳です。

だってさー。わざわざそこまで移動する往復の時間を考えたら2つ行くでしょ?そうでしょ?どっちが良かったか判明した後で、良いほうリピートすればいいでしょ?(そのリピートがいつになるかはわからんけど)

ということで、次は、バーデンのプール二つに行った感想をお伝えしたいと思います。


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お嬢様が行くヨーロッパとんでも珍道中  高橋 マリ @maroz6789

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