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2020年1月23日 13:30
折角なので、書かせて下さい。鈍麻というものは、麻酔薬のようですからね。労力のいる、希望という夢を見るよりも、現状の痛みを感じないようになりながら息だけする方が、きっと楽です。楓さんはそれを無意識下で選んでいたのかな?と私には受け取れました。だから死神さんが語った可能性の提示は、もしかしたら、麻酔で眠っていた楓さんの痛覚を呼び覚まして、より苦しめたかもしれないなぁ……なんて。それが弱者の脅迫だったとしても、水を飲む気のない馬に、水は飲ませられない。うーん、あの、このお話を否定したいわけでないんです。楓さんのことも、死神さんの思ったことも、否定なんてできるほどの想いもないんです。ただ、第三者として、少し心寂しいようで、書きたくなっただけで。そう思わせるこのお話を、素敵だなって、言いたかっただけで…………おおお、なんかお恥ずかしい……そんな感じです!失礼しました!
作者からの返信
壺天さま はじめまして、コメント大変ありがとうございます。 壺天さまのおっしゃるとおり、楓にとってあの選択は一番「楽な」選択だったのだと思います。ただでさえ自殺を考えてしまうほどに追い詰められて、傷ついているのに、もし希望を信じて頑張っても報われなかったら、そのとき自分は今の何倍傷つき苦しむことになるのか……そう思ったら恐ろしくて、未来になんて到底手を伸ばせなかったと思います。 でもそれはきっと、楓に未来を信じさせてくれる出会いやきっかけがなかったからで、もしも彼女の手を引いたり、一緒に苦しんでくれる相手がいたとしたら……あるいは何か成し遂げたい夢があったりしたら、もう少し違う選択肢も生まれたのかもしれないなあと思うのです。死神もまた、そういう出会いにすら恵まれなかった楓の人生を寂しい、悲しいと思ったからこそ、彼女には〝本当の意味で〟救われてほしかったという願いを込めてああ言ったのだと思います。 そんな死神の心境とご自身のお気持ちを重ね合わせたかのようなコメント、とても嬉しく思いました。ありがとうございます。 ちなみに作者個人としましては、自殺という選択肢を否定も肯定もできません。 正しくないことだ、と分かってはいても、それを否定して死を望むすべての人を救済できる力なんてものは、生憎持ち合わせてはいないからです。 ただ、そんな自分にできる唯一のこととしてこのお話を書かせていただきました。 なのでほんのちょっとだけでも、壺天さまのお心に何かを残せる物語になっていましたら嬉しいです。
折角なので、書かせて下さい。
鈍麻というものは、麻酔薬のようですからね。
労力のいる、希望という夢を見るよりも、現状の痛みを感じないようになりながら息だけする方が、きっと楽です。
楓さんはそれを無意識下で選んでいたのかな?と私には受け取れました。
だから死神さんが語った可能性の提示は、もしかしたら、麻酔で眠っていた楓さんの痛覚を呼び覚まして、より苦しめたかもしれないなぁ……なんて。
それが弱者の脅迫だったとしても、水を飲む気のない馬に、水は飲ませられない。
うーん、あの、このお話を否定したいわけでないんです。
楓さんのことも、死神さんの思ったことも、否定なんてできるほどの想いもないんです。
ただ、第三者として、少し心寂しいようで、書きたくなっただけで。
そう思わせるこのお話を、素敵だなって、言いたかっただけで……
……おおお、なんかお恥ずかしい……そんな感じです!失礼しました!
作者からの返信
壺天さま
はじめまして、コメント大変ありがとうございます。
壺天さまのおっしゃるとおり、楓にとってあの選択は一番「楽な」選択だったのだと思います。ただでさえ自殺を考えてしまうほどに追い詰められて、傷ついているのに、もし希望を信じて頑張っても報われなかったら、そのとき自分は今の何倍傷つき苦しむことになるのか……そう思ったら恐ろしくて、未来になんて到底手を伸ばせなかったと思います。
でもそれはきっと、楓に未来を信じさせてくれる出会いやきっかけがなかったからで、もしも彼女の手を引いたり、一緒に苦しんでくれる相手がいたとしたら……あるいは何か成し遂げたい夢があったりしたら、もう少し違う選択肢も生まれたのかもしれないなあと思うのです。死神もまた、そういう出会いにすら恵まれなかった楓の人生を寂しい、悲しいと思ったからこそ、彼女には〝本当の意味で〟救われてほしかったという願いを込めてああ言ったのだと思います。
そんな死神の心境とご自身のお気持ちを重ね合わせたかのようなコメント、とても嬉しく思いました。ありがとうございます。
ちなみに作者個人としましては、自殺という選択肢を否定も肯定もできません。
正しくないことだ、と分かってはいても、それを否定して死を望むすべての人を救済できる力なんてものは、生憎持ち合わせてはいないからです。
ただ、そんな自分にできる唯一のこととしてこのお話を書かせていただきました。
なのでほんのちょっとだけでも、壺天さまのお心に何かを残せる物語になっていましたら嬉しいです。