ひっさびさに可愛い物語を読みました。
こうこうせい……もう遠い昔の記憶ですね。
テスト中にもかかわらず、別のことが気になってソワソワしてしまう……。
それは最初は別の理由からだったわけですが(見事な焦りっぷりとまったくテストを監督する気がない先生に乾杯! 密かに若者の恋をアシストしていましたよ先生!)、最後には隣のあの子のことで頭がいっぱいになってテストなんてそっちのけに。
消しゴムと少年の気持ちがうまくシンクロされていて、読後感がとても良かったです。
そして重なる心境はきっと彼女も同じであってくれ、と読者は願ってしまう。
少年がうまくいえずに悔いた感謝さえユーモアに変えてしまう彼女、そして些細なそれに気づいていたよと送る信号、「おおっ」と色めき立つ読者(私ですね!)。
ワンチャンあるのでは???
あの消しゴムが恋を始めるきっかけとならんことを!