ちいさな幸せがあって、ほかはなにもない、つらいことばかり。ちいさな幸せをクローズアップしてみせる小説。
殺人を犯した父、子供を捨てた母、偽善としてその子引き取った親戚……。子供は親を選べない。けれど、道は必ずしも閉ざされているわけではなく、幸せはひとつひとつ見つけて掴み取っていくもの。そんなメッセージを感じる作品でした。タイトルも秀逸で、物語の内容にぴったりです!
父は、人を殺して刑務所にはいった。そしていつか――自分も人殺しになってしまうのではないかと怖かった。関連作品をみると彼らの過去がわかります。辛い日々を過ごしてきたからこそ、笑顔の暖かみがありますね。