約九百秒捧げてみませんか

とりあえず読んでからこのレビューを見てほしいです。読みましたね、オーケーですね。

好み。
まずはその一言。なんていうのでしょうね、魔術にかかった気分です。九百秒、いや、気がついたら千八百秒が自分の中に何かを植え付けていました。それは安心感なんてものではなく、何かを求めるようなそんな気持ち。まだ読みたいって気持ち。語り手の時間はいつのまにか自分の時間になっていて、それが心地よく、でも彼女の痛みが伝わってきたしまうくらいの描写力と、そこに込められた力。本当に魔術だといっていいような物語。
この話を読んで安心感だけを受け取る、とんでもない。数回読む、また違うものを受け取る、それの繰り返しです。ここまでこのレビューを見てくれた方に伝えます、読もう!
ごちそうさまでした。

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