読み進めるほどにどんどんドライヴしていきます

滝本竜彦氏が描かれているということで読み始めました。最初はこのまま話が広がるのかな、、、と思っていましたが、進むごとにどんどん面白くなっています。「見知らぬ夜の校舎の、己にとってすでに限りなく異世界に近い謎の部室の中で、エリスなる吸血鬼と揉み合いながら、またユウキは前後不覚となっていた。」なんて謎文章がポンと出てきたと思えば、ジェンダー論や現代社会での自己実現に対する洞察が語られたり、それを夢中になって読ませてしまうくらい面白いです。