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国境」への応援コメント


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     古代を舞台とした小説書く時、一次文献が限られている時代の地名表記は結構迷いますよね。
     「武蔵」は藤原宮木簡だと「无邪志」(国名が良字として2字と規定される前)ですし「胸刺」と同じだとも別と言う説もありますしね。
     「山城」以前が「山背」であったけれどそれ以前は本当に「山代」なのか? 『先代旧事本紀』「国造本紀」では時系列考えずに「山城」「山背」「山代」の3例があったりしますしね。
     昔、5世紀頃の小説を書いた時、なるべく古い表記にしようかと思ったのですが、「大和」も「大倭」とすべきなのか、過去には大和の半分が葛城国だったと言いますし、葛城国と書いても読者に伝わらないのかと思って結局「大和」として小説を書いた事があります。


    *5/13 追記
    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991097
     デジタルライブラリの国史大系の『先代旧事本紀』「國造本紀」215コマ目に
    「山城國造」の項目に「橿原朝御代。阿多根命爲、山代國造」と書かれており、隣の項目に「山背國造」と書かれていました。
     ここまで表記のブレがあると「國造本紀」も『上宮聖徳法王帝説』みたいに書かれた時代がバラバラで継ぎ足されていった感じが否めませんね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    そうなのですよね······私も山背についてはその三つで悩みました。しかしこの作品は別作の土地擬人化物語のスピンオフですので、そちらに合わせて「山背」表記にした次第です。

    「山代」の表記があるのは『先代旧事本紀』なのですね! お恥ずかしい限りですが、そこのソースが見つからず悩んでいたのでとても助かりました!

    読者のことも考えるとより一般的な方へ流れてしまいますよね······。私も何を目的とした創作なのかをよく考えながら、言葉選びをしていきたいと思います。

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