第33話
「パンプキンくん、名前なにもらえたの? 」
「はい……『クリシュナ』と」
「『クリシュナ』、くん? 」
「うん! 」
お母さんが嬉しそうにこちらを見て、お父さんを見ました。
「ねぇ、運命ね。『ロビンソン』? 」
「……たまに呼ぶのをやめろって」
「やぁねぇ! 照れちゃって! 」
バンバンと背中を叩きました。
「……ケホッ! 」
「お父さん! 」
お父さんが私の服の裾を掴みます。
「クリシュナには優しくしてあげなさい。……力加減的にもな」
「ぷっ、アハハハハハ! うん! 」
お父さんがクリシュナとおなじおばけだったと知っても、驚きませんでした。
おばけとはなんなのでしょう?
おばけはどこから来るのでしょう?
次の世代の子どもたちが今度はそれを知り、正しいお祭りを続けてくれたらと思います。
私たちが掛け橋となり、素敵な伝統としてハロウィンが続くことを願います。
Fin
泣き虫パンプキン 姫宮未調 @idumi34
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