しんど…おもしろ…
しんどいけど面白かったです!!!
適合者に選ばれた高橋さんも、適合者の運命を知っている主人公くんも、中学生の二人には重すぎますね…
幸せな家庭を持った主人公くん、優しい人なので、幸せな瞬間があるたびに高橋さんのことを思い出して罪悪感や後ろめたさを感じているんじゃないかなと思いました。゚(゚´ω`゚)゚。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
しんどいというご感想、ものすごく嬉しいです!
高橋さんはそれなりの覚悟で適合者の任を引き受けていたはずなんですが、主人公の一方通行の善意が引っかかってしまいましたね……
仰る通り、彼はこの先も事あるごとに彼女のことを思い出すでしょうね……(><)
少し間が空いてしまいましたが、読ませていただきました☆
ミスチルのHEROという歌の歌い出しにある問題提起。私も、自分だったら誰かが名乗り出るのを待っているだけの人間かもしれません。
誰かの犠牲の上で成り立つ社会。
ひょっとしたら現実もそうなのかもしれませんね。万人が平等ということは残念ながらないのですから。
でも、そのことを認識しながら生きていくのとそうでないのとでは大きな違いがあるように思います。
いろいろと深く考えさせられる物語でした☆
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ミスチルのHEROの冒頭、すごく印象的ですよね。私自身も、自分から名乗り出るのは難しいだろうなと思います。
仰る通り、ここまで極端でなくとも、この社会は誰かの犠牲の上に成り立っているんですよね。
高橋さんの命が世界を救った事実を、主人公は忘れずに生きていくべきですね。
深く感じ取ってくださって嬉しいです!
セカイ系っていうタグに惹かれて拝読致しましたが、
すごく衝撃的でした。
非日常な事が日常生活に起きて、主人公は普通の感覚を持った中学生。
見事な心理描写ですね。高橋さんのような犠牲を突き詰めたら、世界のためではなく
自分の愛する家族のためだったと思うと涙します。
声をかけた「僕」は純粋な気持ちだったと思うのですが、自分だったら傍観者のまま
でいたいと思いました。寄せ書きの言葉はリアルです。
すずめ様の作品ってどれもテーマが深いので、私、2、3日引きずり考えます。
正解があるようでない、ないようである。すずめ様ワールドってハマりますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ひと昔前に流行ったセカイ系の要素で書いてみました。
これを書いた時はまだコロナがなかったんですが、非日常のような日常は意外とすぐ側にあるものですね。
高橋さんは家族のためと割り切って、彼女なりに運命を受け入れようとしてたんですよね。
主人公は、少なくとも善意で声をかけたのは間違いないはずです。
平和になった世界で、彼女のことを忘れずに生きていくのが、一つの弔いなのかもしれません。
いろいろな作品を読んでくださって、本当にありがとうございます!
すっきりしない話も多いですが、ハマると言っていただけて嬉しいです(*´-`)
陽澄すずめ様、はじめまして。宵澤ひいなと申します。コメントを失礼いたします。
『適合者』である少女の閉じ込められた心が、さいご口紐をほどく描写に、締め付けられました。
傍観者でしか居られなかった少年の心には、自身の力不足という憤りと諦めが充ちて、「忘れない」という言葉を深くしています。タイトルの意図するところも深く伝わります。
身近な存在が、何かの現象の犠牲になる。他人事ではないです。
先に「カムパネルラ」を拝読したせいでしょうか。生命を見送る側の痛みについても考えさせられました。
読ませていただき、ありがとうございましたm(__)m
作者からの返信
宵澤さん、初めまして!
お読みくださり、またご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます!
最後の2人のシーンを書きたいがための1万字でした。
初めから気付かず行き違っていたのが、一気に露見してしまうという。
2人は結局、『傍観者』と『当事者』以外には何の関係でもなかったんですよね。
『カムパネルラ』もお読みいただき、感謝です。
いろいろな角度から「命」を眺めてみています。
ご評価も、ありがとうございました(*´-`)
こんばんは。
普通の彼らは、非常事態に対して、やはり普通のことしか出来なかった――んですね。
これが盛り上がりを重視した作品なら、高橋さんの替え玉を用意して、とかになったのかもしれません。でもそうはならなかった。
セカイは誰か一人のために、そうそう簡単にはルールを曲げてくれない。ある意味で正しい現実という感じがします。
「代わってよ」という発言は、いよいよという時に高橋さんの発したSOSだった。とは、私には思えませんでした。
彼女は感情の発露が少ないようなので、その最後の時に『僕』に対して仕返しをした可能性も捨てきれません。
代わることなど出来ないと分かっていても、そう言えば『僕』は罪を忘れられなくなるから。
ただそれもきっと違って、これは高橋さんなりの別れの挨拶だったのかなと。
気持ちを共有出来る誰かの居なかった高橋さんに、『僕』はその相手を提供した。
けれども同時にそれは、許し難い裏切り行為だった。
ありがとうに対して、あなたなんて嫌いという感情が少し勝った。
だからそれが最後の言葉だったのかなと。
目的や意図を明示することで、わかり易くとも陳腐化する物語も多いですが、すずめさんの物語はそういう意味でいつも奥深いです。
さすがのひと言でした。
いつも面白い物語を読ませていただいて、ありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
セカイ系でありながら、そしてヒーローをテーマにしていながら、どこまでも「普通の少年少女」を描いた作品でした。
特別な力を持たない彼らには、特別なことなんてできませんでした。
とてもとても深く考察してくださって、すごく嬉しいです!
たぶん僕が声を掛けたことで、高橋さんも多少なりとも気は紛れていたはずなんですよね。二人一緒の帰り道、彼女にとっても楽しい時間だったと思います。
だからこそ、「彼がどういうつもりで自分に声を掛けてきたのか」というのがネックでした。
興味本位なのか、憐れみなのか。
いずれにせよ純粋な好意からではない。
最後に少し、意地悪したくなってしまったのかもしれません。
消えない傷、消してはいけない傷。きっと彼はずっと忘れないでしょうね。
素晴らしいレビューも、感激しました。ありがとうございました!
とてもクオリティの高い作品でした。
物語の世界にありながら、物語を外側から眺めているような、胸が締まるような感覚を受けました。世界の危機がとても静かに訪れているため平和に流れる日常と、世界を救う任務の残酷さとのコントラストが非常に味わい深かったです。彼女の言葉の重みが未だ胸に刺さっています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
すごくお褒めいただいて、嬉しいです!
日常の中で過ごしている限り危機感はあまりないのですが、高橋さんの身に迫っている運命すらも、結局ガラス一枚隔てたところから見ていたようなものなんですよね。
高橋さんの最後の様子は、主人公の中から一生消えないと思います。
代わってよ。ずっと言いたくて、だけど必死に自分の心を圧し殺して言わずにいた言葉なのでしょう。
だけど、言っても何も変わらない。誰も助けることはできない。無力であり無情です(;つД`)
空の『割れ目』は消えても、人の会話からからこの話がのぼらなくなっても、心に刺さった棘はいつまでも抜けることなく残っていそうです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
高橋さんは、主人公が声をかけて来なければ、そんな本音を外に出すこともなかったのかもしれませんね。
結局、誰にもどうすることもできない。
こんな形であったとしても、主人公は高橋さんのことを忘れちゃいけないと思います。
その上で、今ある自分の家族を彼なりに大事にできればいいな、と。
これは本当に、大人でもキツイ…💦
世界が救われたあとでも、「適合者」たちの運命に言及するような世論は湧かなかったんでしょうか…本当に、「済んだこと」になってしまったのか。
私には、たぶん、高橋さんに声をかけることすらできないと思います。悔しいけれど、きっと変えられない。「その他大勢」です。
たとえ「割れ目」がなかったとしても、大人が平然と子供を犠牲にするような世の中にしてはいけない、と思います。思いたいです。
とても深く考えさせられる作品でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
『適合者』たちの末路について、いつか暴かれて議論される日が来るかもしれませんね。
他に方法はなかったのかとか。
人権とは、とか。
私もきっと声をかけられないと思います。主人公みたいに、真実を知っていたら余計に。
いろいろなことを深く読み取ってくださって、嬉しいです(*^_^*)
素晴らしいレビューも、ありがとうごさいました!
ここで奇跡や超能力や都合のいい偶然が起きないのがリアルです。
どうしようもないのです。
世界が本当に落ち着いてきたら適合者の真実も素っ破抜かれるのかもしれません。
それを知った人たちは、この主人公と同じ気持ちにはならないかもしれないけど、それでも知ってもらわないと報われない気がします。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
セカイ系ジャンルということで、王道的な舞台設定や主軸となる二人の関係性を描きましたが、世界か少女が犠牲になる話でハッピーエンドじゃ綺麗事が過ぎるだろうと、こんなラストになりました。
世界のために散っていった命のことを、心の傷という形であっても忘れてはいけませんね。
滅びと日常が近いところにあるお話だなと思いました。世界平和は、人知れず誰かの犠牲があるのでしょうね。
そんな中で、主人公の高橋さんに声をかける心境がリアルで残酷で、切ない読了感がありました。
素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
すぐ近くに滅亡の未来があっても、毎日それだと感覚が麻痺してしまうでしょうね。
平和に犠牲が必要なのは皮肉なことですが、現実も意外とそうかもしれません。
主人公は、彼なりの善意で声をかけたんですよね……
切ないと言ってくださって嬉しいです!