裏切られた俺、仲間で遊ぶ

第1話魔王、死す

おかしい

何かがおかしい

どうして体が上手く動かない？

えー死ぬの？

死にそうよ？

勇者さん笑っちゃってるよ？

マジで言ってんの？

ねぇ？

ルッシー？

ディアブロ？

なんで笑ってんの？

何が可笑しいの？

俺の顔が離れてるの面白い？

怒っちゃうよ？

そろそろ

ねぇ？

今なら許したげるから！

ねぇ？

言葉を口に出来ないまま考えていたら

勇者がおかしな事を言い出した

「やっぱ、チョロかったな！今回（笑）」

勇者に続いて笑うのは今まで一緒に居たはずのルッシー事ルシエルだった

「本当にマヌケですね元魔王様、私の得意分野は毒だと言うのに………」

少し哀れみを混ぜた目で俺を見てきた

この際、ハッキリさせようと思うんだが

ルッシー？毒効いてないよ？

なぁ？なんでニヤニヤしてんの？

哀れみ混ぜて哀愁漂わせてんの？

ねぇ？今どんな気持ち？必死に作った毒効いてなくてどんな気持ち？教えて？教えてよ！ルッシーちゃん！！

ハァ〜どうせ聞こえてないんだろうけどね

「それよりこの後どうすんの？」

お？ディアブロさんないすぅーそれが分かれば僕ちんも手っ取り早く復讐できるよん♪

「決まってます、まず先代魔王の娘を売り飛ばします」

まだダメだ、堪えるんだよ？僕ちん

作戦聞き終わったら………コ゛ロ゛ス゛♡

「「「へくちっ！」」」

殺気が漏れかけちった☆

まだ大丈夫バレてない

「売り飛ばしてどうすんだ？」

「買ったやつを殺して俺たちの慰め物にするんだろ？」と糞虫（勇者）の虫唾が走る笑い声が聞こえてくる

くーるあんどだーうんー！

我慢だ、我慢するんだそして勇者を殺すのだ

ぜってぇに許さねぇ

「そっからどうすんだよ？」

おっといけない取り乱しちゃった

ディアブロの一言でルシエルが続けた

「この大陸を私達のものにして贅沢な限りを尽くしましょう！！！」

はい！クズ！クズ！クズ！

全く何を見てきたんだこのドクズは

教育し治さないと行けないでござるなぁ

と言っても倒れてんだよな俺

どうしようかな？

まずは魔法が使えるかだよなぁ

ヒール

心の中でそう呟くと気持ちが楽になった

うっし成功！

ならこれだね☆

我、絶望を与える者

汝、楽にしねると思うなや？

オートデス

糞虫とクズとクズは胸を抑えながら死んでいく

実に滑稽なり

だがな？

この魔法な？

すんごい便利なんよ

ただね？

俺が死ぬのよ

あぁ、最後に妻と娘の顔を見て死にたかったな

その事を思いながらも俺は意識を手放した