紅茶の少女

亜済公

紅茶の少女

 注がれた紅茶の中に、一人の少女が浸かっている。

 セーラー服を着て、心地良さそうに泳いでいる。

 僕は香りを存分に嗅ぐと、カップを傾け、一口含んだ。

 口の中で、少女が笑っている。

 唇に、はみ出た足がピチピチと触れているのがくすぐったかった。


 --ごくん。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

紅茶の少女 亜済公 @hiro1205

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ