徒然コンビニ日記

水谷一志

第1話 徒然コンビニ日記

主人公、【コンビニの店長】


私はとあるコンビニのしがない店長だ。

日々業務に追われ、夜勤もこなしながらしっかりコンビニを切り盛りしている。

もちろん大変なこともあるが、やりがいも大きい。

そして、私のコンビニには色々な人間が集まってくる。

そう、私の趣味は、「人間観察」だ。


「へえ~。そんなことあったんだ。」

私は自分の家で、私の妻と会話をする。

そして妻は私の話を興味深く聞いてくれる。

―私たち夫婦は共働きで、妻は私の話も「仕事の参考になるから好き。」と言ってくれる。

本当に、よくできた妻だ。

しかしと言うかちなみにと言うか、私たちの間には子どもはいない。


そして私は今日もコンビニで勤務する。

その傍ら、趣味の人間観察も忘れない。

そういえば最近働いてくれているバイトの男の子、あれは最近入ってきたバイトの女の子に恋をしているな。

―そうして、私はその男の子の周りの人間関係にフォーカスすることとなった。


すると―、何やら怪しい気配がする。

じ、事件!?何やら不穏な空気が―。

そして、その男の子が「バイトを辞めたい。」と言い出した。

その後その男の子が好きだと私が勝手に思った女の子が、

「これであなたの10分、買えるかな?」―と言う。

その後その男の子は、走ってコンビニから逃げていった。


「あの…、○○ちゃん…。」

私はいつものように下の名前で妻を呼ぶが…。

「ちょっと、そういった仕事の時は【ボス】と呼びなさいって何度も言ってるでしょ!」

「す、すみませんボス…。」

「それでそのバイト声優、まあコンビニのバイトはどうでもいいけど声優も辞めちゃうのね。

もったいないもったいない。」

「すみませんボス、引き留められなくて。」

「まあでも事件の話は興味深かったわ。また仕事の参考になりそうね。」

「はい。」

「それで、そのコンビニのバイトの女の子…どうするの?」 (終)


次の主人公、【妻】



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徒然コンビニ日記 水谷一志 @baker_km

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