徒然コンビニ日記
水谷一志
第1話 徒然コンビニ日記
主人公、【コンビニの店長】
一
私はとあるコンビニのしがない店長だ。
日々業務に追われ、夜勤もこなしながらしっかりコンビニを切り盛りしている。
もちろん大変なこともあるが、やりがいも大きい。
そして、私のコンビニには色々な人間が集まってくる。
そう、私の趣味は、「人間観察」だ。
二
「へえ~。そんなことあったんだ。」
私は自分の家で、私の妻と会話をする。
そして妻は私の話を興味深く聞いてくれる。
―私たち夫婦は共働きで、妻は私の話も「仕事の参考になるから好き。」と言ってくれる。
本当に、よくできた妻だ。
しかしと言うかちなみにと言うか、私たちの間には子どもはいない。
三
そして私は今日もコンビニで勤務する。
その傍ら、趣味の人間観察も忘れない。
そういえば最近働いてくれているバイトの男の子、あれは最近入ってきたバイトの女の子に恋をしているな。
―そうして、私はその男の子の周りの人間関係にフォーカスすることとなった。
四
すると―、何やら怪しい気配がする。
じ、事件!?何やら不穏な空気が―。
そして、その男の子が「バイトを辞めたい。」と言い出した。
その後その男の子が好きだと私が勝手に思った女の子が、
「これであなたの10分、買えるかな?」―と言う。
その後その男の子は、走ってコンビニから逃げていった。
五
「あの…、○○ちゃん…。」
私はいつものように下の名前で妻を呼ぶが…。
「ちょっと、そういった仕事の時は【ボス】と呼びなさいって何度も言ってるでしょ!」
「す、すみませんボス…。」
「それでそのバイト声優、まあコンビニのバイトはどうでもいいけど声優も辞めちゃうのね。
もったいないもったいない。」
「すみませんボス、引き留められなくて。」
「まあでも事件の話は興味深かったわ。また仕事の参考になりそうね。」
「はい。」
「それで、そのコンビニのバイトの女の子…どうするの?」 (終)
次の主人公、【妻】
徒然コンビニ日記 水谷一志 @baker_km
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