登場人物紹介①

前書き


以前からご連絡していましたが、現在当作品は、書籍2巻分の内容のウェブ投稿に向け、エピソードを再投稿したり、書籍限定だったエピソードを投稿したり、章立ての調整、サブタイトルの変更を行なっています。

お騒がせいたしますが、この土日まではご容赦いただけると幸いです。


その間に投稿されるエピソードは、基本的に新しい情報を含むので、気になる方は読んでくだされば、と思います。

ですが、この調整が全て終わったあとで、新しい情報があるところは近況ノートで改めてお知らせしますので、その時にまとめて読んでいただいても大丈夫です。


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楠葉くすば れん


「お前が自分のことをどう思っていようと、俺は橘に感謝してる。本当に、心の底から」


 本作の主人公。高校二年生。

 友達付き合いが苦手、そして嫌いなため、いつも一人で過ごしていた。基本的に理屈っぽくて、頭が先に動くタイプ。勉強が得意。

 『やりたいことは一人でやった方が良い』という信念があり、好きな場所へ行くのも、好きな食べ物を食べるのも、好きな映画を見るのも、基本的に全て一人。

 人間関係や周囲からの視線よりも自分の感情を優先するため、一見ドライに思われがちだが、根は思いやりがあって優しい。相手のことを真剣に考えることができるため、唯一の親友の恭弥きょうやからも信頼されている。

 物語の序盤では周りを遠ざけていた彼も、たちばな理華りかに出会い、彼女の言葉によって前を向き始める。

 現在は理華と恋人になり、悠々自適な日々を送っているが……?

 


たちばな 理華りか


「いつか離れていくかもしれなくても、私は今、あなたの友達です。ありのままのあなたを好きな、普通の友達です」


 本作のヒロイン。高校二年生。

 学年内でも有名になるほどの美少女で、学業も優秀。華奢な体格だが凛とした雰囲気を醸す、クール女子。はっきりきっぱりとした言動が目立ち、周りに流されない性格。

 廉と同じ理論派で、納得のいかないことは看過できない。そのせいか、敵を作ってしまったり、苦手意識を持たれたりすることも少なくない。が、素直で純粋なところがあり、友人達から大変可愛がられている。

 廉とやたらと趣味、嗜好が似通っており、予定を合わせているわけでもないのにいたるところでばったり出会でくわしてしまう。その中で廉と言葉を交わし、互いに強い信頼感で結ばれるようになっていく。

 現在は廉と恋人になり、クール女子から恋するクール乙女に変わりつつある。


須佐美すさみ 千歳ちとせ


「理華はあんなだけど、良い子だから、仲良くしてあげてね。あなたなりのやり方で、構わないから」


 年齢不相応に成熟した雰囲気をまとった少女。高校二年生。理華と仲の良い友達で、理華のことを心から大切に思っている。

 学年2位の成績を誇る才女でありながら、容姿に優れ運動神経も抜群、生徒会書記も努め、おまけに周囲からの信頼も厚いスーパー女子高生。理華曰く、『唯一の欠点は意地悪なところ』。

 恭弥とはまた違った方法で廉と理華をサポートする一方、二人の本音を暴いたり、からかったりしてはフフフと笑う曲者。対して自身のことはあまり他人には明かさない。出会い方のせいもあってか、廉には苦手意識を持たれている。



夏目なつめ 恭弥きょうや


「無くなったのは貸し借りだけだろ? 一度変わった人の気持ちは、そう簡単には消えないよ」


 廉の唯一の親友にして、唯一の男友達。高校二年生。廉とは同じクラス。

 爽やかイケメン、スポーツ万能、コミュニケーション力も高く、彼女とも仲の良いいわゆるリア充。廉以外にも友達は多くいるが、過去の出来事や普段の関係から、廉のことを誰よりも信頼している。

 感覚派で、勉強はイマイチだが、人の気持ちを読み取る能力に長けている。一連の出来事を通した廉や理華の感情の変化にもいち早く気づき、あらゆる面から二人のサポートをする。

 殻に閉じこもる廉に前を向かせようと奮闘するが、本人が嫌がることを強要したりはせず、適切な距離から廉を見守っている。

 雛田ひなた冴月さつきと恋人同士で、校内でも有名な美男美女カップル。



◆雛田 冴月


「好きなら好きって言えばいいのよ。で、フられたら泣いて、反省して、切り替える。それだけでしょ」


 恭弥の彼女で、理華の友達。好き嫌いがはっきりしており、特にネガティブでじれったいことが嫌い。高校二年生。

 理華と千歳と三人でいることが多く、そうでない場合は恭弥と一緒に行動している。綺麗系の美少女でスタイルも良いが、勉強はダメダメ。

 性格や価値観の不一致から廉を嫌っているが、根が優しいため避けたりはしない。が、度々ぶつかる。

 下心から理華に近づく男を敵視しており、最初は廉に対しても厳しい目を向けていた。しかし二人の関係性を知るにつれ、その態度も軟化していくことになる。

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