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ハーヴェンという人物像が見えてきました。
成る程、そこそこ賢く、そこそこ人望があり、そこそこ財がある。
彼にとっては王国が滅んだことは不覚だったとしても、共和国が滅んだ事は救いだったわけですね。
自分の王国を作る。
でも、今は旧リーベル王国のようにならないとも限らない、少しずる賢い人が使う手のようにも思いますが……それが事実だとすれば、エルミラにとってはまさに四面楚歌。
なぜじいはエルミラにそのハーヴェンの事実を話さないのでしょうか?
知ればそれを利用して隙を見て次に進むこともできる気がするのですが。
あ……でもエルミラも馬鹿正直なところがあるから、表情に出てしまいますね。
う〜〜〜〜〜ん!どうしましょう!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
じいはエルミラを長居させるつもりはありません。
帝国軍をやり過ごすだけです。
すぐ去ってもらうのだから、余計なことを知らせて御心を煩わせたくないという思いが一点。
もう一点は、エルミラの気性です。
余計なことを知らせると、キレた彼女が「ハーヴェン、貴様!」と殴りかからないとも限りません。
正直すぎるのも考えものです(笑)
なるほど、人当たりの良い解放軍司令官「は」、「も」、結局は自分のための戦いだったのですね。
民衆を開放するのではなくて、民衆を従わせるために、王国を再現したいと。
そんな解放軍の司令部に、王族の血をもったエルミラがのこのことやって来るなんて。
これでは、エルミラの養育係として、彼女の幸せを願うじいとしては、何としても避けたい。
これは、どうしたら良いのか?
一度捕まってから、逃がす算段をするしかないのかな。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
書いていた当時、忠臣ハーヴェンも考えてみたのですが……
上も下も不正塗れだったリーベルという設定上、全島掌握後、どうしても彼は摂政のような立場になってしまうと思うのです。
仮に彼だけは忠義心からエルミラ女王の補佐役に徹していたとしても、ハーヴェンの息子や孫はどうでしょう?
エルミラとハーヴェン亡き後、藤原家や鎌倉北条家のようになるのは自然の流れだと考えました。
よってハーヴェンは奸臣に決定しました。
奸臣なので王族に対する敬意などありません。
ノルトの気持ちも考慮しません。
エルミラはとんでもない奴のところへ飛び込んでしまったのです。
この流れだと野望に利用されてしまいそうですが……エルミラですからねぇ……帝都で大暴れ……ゴニョゴニョ。
次話もお楽しみに。