いやはや……帝国軍のやり方が悍ましくて、血も涙もないとはこのことかと……
読み応えがあり過ぎて、正直しばらく放心状態です。
助けられなかった彼が何とも不憫に感じてしまうけれど、必死に自分を二人から遠ざけようとする彼の気持ちを考えると、いじらしくさえ思ってしまう。
これは命のやりとりなのだと、改めて思いました。
でも、エルミラがマルジオに出会う事ができたのは不幸中の幸ですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
悪かったのはリーベル〈王国〉であり、リーベル〈市民〉ではありません。
どの国でも、市民は慎ましく生きている気の良い人たちです。
ですが、解放軍に協力しているかもしれないと思い込んでいる州政府にとっては敵です。
敵に情けはかけません…
そういう戦後の荒涼感を表現してみました。
いまから神殿に連れて行っても間に合わないからと、エルミラがとどめを刺してあげようと思ったけれど、ゾンビ化しそうな男性はそれを辞退し、自分から下水施設の方に歩いて行ったというわけですね…………
なんという悲しい、死者の街の情景でしょう。
篝火はゾンビを集めるためのもので、街の人たちは全員生贄にされたようなもの。
エルミラは再び暗視を使いますが、見通せる範囲が決まっているんですよね(; ・`д・´)。
バイオ〇ザードというゲームをプレイした際、めちゃ弱くてすぐに殺されそうになったこの一読者、ビクビクしながら何度も何度も起死回生の立て直しを図るべく、「停止ボタン」を押した経験を思い出しました(笑)。
マルジオに会えてよかったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
バイ◯は怖かったですね。
いまでも冒頭の、濁った目で振り返ってくる登場シーンが忘れられません。
あのワンシーンで、なぜブラヴォーから連絡が途絶えたのか、その説明がついてしまう秀逸なシーンでした。
あんな描写ができるようになりたいものです。
なるほど、地下水道の松明も、地上のかがり火も、誘蛾灯みたいなもんだったんですね。
帝国からしたら、王国の人間の安全なんかどうでも良いのですものね。支配出来ればそれでいいわけで……
でも、なんとか酒場のおっちゃんと会う事が出来た。これは大きな一歩ですね。おっちゃんが帝国に寝返っていないと、信じてます。(さすがに、それは考えすぎか)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
はい。
松明の目的は誘導でした。
暗い所にいるとき、明るい光を見つけるとどうしてもそっちに足が向いてしまいますよね。
そういう心理をうまく利用した州政府の罠でした。
ゾンビの大群が旧市街に雪崩れ込んできたらまずいですが、市街地側の出入口に迷い込んできた少数なら夜間の見回り代わりに丁度良い……
これが州政府の考えです。
夜が明ければ下水に逃げ帰るし、街の中で引っかかって帰れなくなっている個体は朝になってから……ゴニョゴニョ……
胸糞話はもう少し続きます。
エルミラは無事、マルジオと再会できました。
彼が帝国に内通している可能性……
……ネタバレになるといけないので静かにしてます(笑)
続きもお楽しみに。