完結おめでとうございます。
この物語が一貫して信頼できたのは、常にきれいごとのその先まで描き、それでも彼らの未来は明るいはずだと作者自身が誰より信じてくれていたからだと思います。
この物語のなかに、私は何度も「いつかのあの人や自分」を見つけました。
小学生の頃、教室には場面緘黙症で一言も喋らない子、知的障害で「うー」以外言えない子がいました。彼らがごくたまにしゃべるとみんな大騒ぎで、けれど私自身も特定の場面や人相手になると負けず劣らず極度の無口になる子どもでした。また、早生まれで体も小さかったため、小学校低学年までは知的にも身体的にも周りの子について行けませんでした。
私の場合は「頑張れば追いつける」と無理して走る方を選び続けてしまったのですが、ついに振り落とされたとき、ようやくきちんと呼吸ができました。だから、千津ちゃんは振り落とされて逆によかったんだろうなと思うし、一方で「ギリギリでもここにいたい」と願った真の気持ちも痛いほど分かります。バランスを取ろうとして静かに苦しくなっている泉ちゃんの気持ちも。あと、音がうるさく聞こえる咲田さんはまさに今の私そのもので「分かるぅ~」と笑ってしまいました。
このお話が、プラナリアさんが中学生のときに綴った物語をもとにしていると知り、ちょっと驚いています。私が書いている物語も、中学生のときに生まれた物語をもとにしています。プラナリアさんもあの10代の特別な時期を見つめて執筆なさっていたんですね。
まるでスケルトンの生き物のような透明度で、作者の込めた想いがまっすぐに伝わってくる作品でした。本当にお疲れさまでした。
作者からの返信
小葉様、いつも丁寧なコメントをありがとうございました。最後までお付き合い頂き、とても嬉しいです。
「みんな違ってみんないい」というのは実はとても難しくて、単なるキレイゴトになりかねない。毎回その危うさを感じながら書いていました。
この物語はあの頃の私自身や友人達がひょっこり顔を出します。拙いけれど、今の私から、あの頃の私達へのメッセージが伝えられたなら、と思います。
聴覚過敏は私もその気配がありまして、調子が悪くなると日本語が日本語として聞き取れなくなります(^_^;) 地域によっては感覚過敏の方に配慮し、スーパー等の照明や音を抑えたクワイエットアワーを設けているそうで、全国的に広がればいいのにと思います。私達みんな、いつの間にか過剰なものに曝されているところもあるんじゃないかしら……。
小葉様の物語も十代の頃に育まれたものなのですね! 広いカクヨムの世界で、あのように煌めく作品に出会えたことを嬉しく思います。続きを楽しみに、お待ちしています✨
プラナリア様。
じっくり時間をかけて書き上げられただけあって思いの丈がたくさん詰まっていて、心に響く素晴らしいお話でした。
初挑戦の長編の完成、おめでとうございます💐
そしてお疲れ様です。
この物語を書こうと思われた二つの理由を聞かせて頂き更に心に沁みました。
思春期という不確かな時期を生きぬく子供たちにとっては、人を簡単に傷つけたり、傷つけられたり、純粋すぎて壊れやすく、そんな諸々の悩みの中で自分なりの道を見つけて大人になっていきますが、大人になってしまったら、そんなことも忘れてしまいがちです。
更には、周りと同じじゃなくてもいいんだという思いも込めてのエールでもあるんですね。
置き去りにしていたものを思い出させて頂くような、又、考えさせられる貴重なお話でした。
プラナリア様、ありがとうございます✨✨
作者からの返信
こちらこそ、お忙しい中たくさん読んで頂き、ありがとうございますm(_ _)m
思い入れが強すぎて独りよがりになったのではないかという不安もありますが、思いを受けとめて頂き、ありがたいです。まだ手直ししたいところはありますが、なんとか書き上げられたのは読んで下さった皆さまのおかげです。本当にありがとうございました💖
長い連載の間に色々なことがあったかと思うのですが、それでもぶれずに書き続けられ、そして完結、本当におめでとうございます。
丁寧に綴られた一話一話の魅力もさることながら、書き上げることを諦めない姿勢にも心を掴まれていました。読み手としても貴重な経験をさせて頂きました。本当にありがとうございました。
作者からの返信
満つる様、最後までお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
本当に毎回、もうダメだと思ってました(笑)今見返すと書き直したいところがたくさんありますが、なんとかここまで辿り着けたのは、皆さまのおかげです。カクヨムで、私は本当に出逢いに恵まれているなぁと思います。満つる様、ありがとうございました✨
プラナリアさん、初長編の完結おめでとうございます!
長きにわたる連載でしたが、ブランクが長くなっても、自然に読めることができました。
まさに、ペンネームのプラナリアのごとく、大ピンチの時でも再生可能なエピソードで、希望を持ちながら読み進めることができました。
素敵なお話を読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
橙様、長年お付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m
思えば、橙様にP.N.の由来を尋ねられ、この作品をご案内したんだったなぁと。今考えたら、お恥ずかしい💦
でも、いつも読んで頂けて、書き続ける勇気をもらいました。切り刻まれても再生できたのは、皆さまのおかげです(*´艸`*) 今まで本当にありがとうございました✨
こんなに丁寧に、繊細に心の動きを綴った物語を読んだこと、無いような気がします。一つ一つのエピソードに心を揺り動かされ、教室に嘗ての自分の姿を思い浮かべながら読んでいました。
泉ちゃんと真君、幸せそうで良かった。千津ちゃんも、自分の居場所をみつけられて良かった。彼女らを傷つけていた、そして自分も傷付いていたクラスメート達はどうなったかな。きっと、彼らも自分の居場所をみつけて一生懸命生きているんだろうは、そうあって欲しいな、と思います。
この物語を紹介してくださったイカワミヒロさんに、感謝です。
素晴しい物語をありがとうございました。
作者からの返信
いつも丁寧なコメントをありがとうございます。
その後を描けなかった人達もいますが、みんな「あの頃」を抱えながら、一生懸命今を生きているんじゃないかなと思います。
とても拙い物語で書き直したいところは多々ありますが、停滞しつつも書き上げることができたのは、皆さまのおかげです。最後までお付き合い頂き、素敵なレビューまで寄せて頂き、とても嬉しかったです。イカワ様はじめ、皆さまとやりとりさせて頂く中で、私も忘れ物を見つけることができたように思います。本当にありがとうございました。