2-8.カクヨムの星の基準が好き

 カクヨムで、他の人の作品が好きだと思ったらそっと送れる星。私はその基準が結構好きだ。


 ヘルプセンター(※)から引用すると、

───

★は加点の考え方で

★…Good!

★★…Very Good!!

★★★…Excellent!!!

───

 というのが、カクヨムでの星の基準。

 確かに、3つとは言え段階があるので、それが時折議論の場に出たり、悲しいかな悪意ある使われ方をしたり…というのは聞いたことがある。

 でも私は単純に、「ひとつでも星をつけたらもう好きだって意思表示になる」という基準がとても好きだ。素直に「このお話好きです」という気持ちを作者に伝えられるし、レビューで周りの人に作品の良さを伝えることが出来るから。


 他サイトとの比較で言えば、かつてのpixivには10段階の点数があった。現在の「いいね」の欄が、点数表示だったわけだ。

 これは結構良くない作用をしていた印象がある。自作品に対して無差別に1を連投された(数字が小さくなるほど低評価)とか、点数を巡って言い合いになったとか云々…。そもそも、点を入れる側もなんとなく10を入れたり、誤作動で意図しない数字を入れてしまうこともあったりして、点数自体が機能しているとは言えない状況だったと思う。

 受け取る側も、「点数」と言われると結構精神的に良くないものがあった。頼みもしないのに、不特定多数の人から「評価」されるのはちょっと気が重い。10点満点を貰えなかった時、「何がいけなかったの?」という答えの出ない暗い考えにも陥りやすい。

 pixivは今では点数ではなく単純な「いいね」の回数換算なので、そういう仕様になってくれて良かったなぁと思う。


 では、カクヨムで「書く側」にとっての星はどうか。

 そりゃあ私も人間なので、「星が増えたぞやったー!」とか「このレビュー素敵だなあ」といった欲や好みはある。だけど、星でも応援でも根本的に、作品に対して頂いた「好意(だと私が認識出来たもの)」に対する感謝の気持ちは変わらない。感謝とは、欲や好みとはまた別のもので、純粋に頭の奥から湧いてくるものだ。

 星が1つでも入ったら、「このお話好きですよ」と言ってもらえたんだなぁと嬉しくなるし、応援コメントやレビューで読み手が自分の作品を楽しんで読んでくれたことがわかれば、ありがとう!と毎度思う。私は、人に感謝の気持ちを覚えるのも好きなので、そう思えるのはとても嬉しい。


 やっぱり、「ひとつでも星をつけたらもう好きだって意思表示になる」という基準はとても好きだ。自分が頂く時も、誰かの作品に星を送る時も、なんやかんやで幸せな気持ちになれるから。



※カクヨム ヘルプセンター

小説を評価する 小説を★で称える

https://kakuyomu.jp/help/entry/reviews


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