第8話

僕は霊だ。

よくある話だ。記憶がぐちゃぐちゃだったのは、死んだことを無意識に消してたからだ。

全て思い出してしまった。

「こんな姿になったのは、きっと純麗に未練があったから。」

「どうして、、、」

僕の死体は、きっと重さに耐えられなくなったのだろう。胴体と首がちぎれて、ウジが色んなところに湧いて、腐り、骨が見え始めていた。

そんな僕を見て、死んだんだと自覚した。

「「ごめんね。」」

「なんで純麗が謝るの?」

「私が!!!待ってないでもっと早くに探して太陽にあっていれば、貴方はきっと死ななかった!!私が首を吊ろうとして出会った時、太陽が死んでいたのは気付いてた!!!」

「だって、、この森に入ってすぐ貴方の死体を見たの..そして、私が自殺する時の貴方の服が一緒だった。その時、この人は幽霊だって」

「でも怖くなかった。どうせ私も今から死ぬんだから。って開き直ってた。」

「それなのに、、あなたの話聞いて太陽だって分かった。記憶は無くなってたけど、、、あの絵だって小さい頃の私だった。確信に変わった。」

「そう思えば思うほど、あれは気のせいだって思うようにしてた、太陽が死ぬはずない。あの、首吊り死体が太陽なわけないって。」

「でも、私は最低なことをした。貴方に記憶を取り戻して欲しくなってしまった。太陽とした約束を思い出して欲しくなった。今は後悔してる。忘れたままにしておけばって..」

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彼女はあまりにも綺麗すぎる 佐藤陽太郎 @satousoutarou

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