第2話
はいどうも皆さんこんにちは藤水春と申します。えーただいまですね、色黒の男と和服のふつくしい女性の目の前に立っております。
「おやおや、まさかこの事態を前に逃げない人間が居たとはね。一人だけではあるが探して殺す手間が省けた」
「邪魔な虫ケラが来る前に早く終わらせましょう」
はいアウトー!俺ちゃん死にましたねコォルェハ。取り敢えず先ずは逃げないといけない訳だが…………はて、いったいどうしたものやらね。そうこう考えてる内に二人はどんどん近づいて来て………………
俺は腹に衝撃を受けて吹き飛んだ。
「ガッ……ゴフッ………!」
そのままゴロゴロガッシャンと転がってしばらくして止まる。クッソ痛い痛い痛い痛い痛い!!!やっぱり体は痛みには絶対に慣れないんだよなぁ。まぁ慣れても困る。あ〜こりゃ内臓が潰れたかな。クッソ気持ち悪いし痛みがヤバい。
「む、死んでいないのか……以外だな」
「加減をしくじったんじゃ無いですか?」
うーん、何をされたかわからんぞ。俺とアイツらの距離は確かにあった筈だがね………多分男の能力だろうなぁ。だって女の方はなんか違う気がする。取り敢えず早く逃げようか。俺は死なないが、痛いのは嫌だしな。それにもし俺が能力を使った所を対能力者組織………あの組織の名前なんだっけか?……まぁいいや。取り敢えず死ぬ前に逃げて……
「おや、逃げるのですか?」
カチンッ
「………は?」
立ち上がろうとして、突然足の感覚がなくなってまたまた地面に倒れる。何事かと足の方を見ると………膝から下が無くなった足と、黒焦げになった俺の足だったものが見えた。
「グッ……がァァァァァァァ………!!!!」
「おや、痛かったですか……それはすいませんね」
謝る位ならひと思いに首をスパッちゃっても良かったのよ?俺死なないし。しかも傷口は焼かれて塞がってるし……この女絶対苦しませる気満々だろ。おかげで悲鳴上げちゃったじゃん……責任取れよな。
「アレではもう立てまい。内臓も破壊した。放っておけば直ぐに死ぬだろうな」
「そうですね。ですが、死ぬその時まで苦しむのは流石に可哀想です。ですからここで殺します」
「相変わらずだな、君も」
そんな以下にも相棒同士にしか見えない彼らのやり取りを見ながら、あーリア充の脳内を直接爆破する能力者いねーかなーって考えてると、カチンッと言う音と共に、俺は首を刎ねられた。
生きてるよ(生きてた)。
いやー死ぬかと思いましたなぁ!まぁ死んだのですが!フムフム、やっぱりあの女の刀が見えませんでした。アイツ多分攻撃系の炎使いの能力者だよな?なんの強化も無しに認識出来ない速度で抜刀斬りするの止めてください法則おじさんの胃に穴が出来て死にます。
ツー訳で感想はここまでにして、取り敢えず身体検査逝きまーす!
頭よーし!
足よーし!
内臓よーし!
パワーは全力出せばホームの柱を握り潰せる位!
よし、微妙だな、うん。取り敢えずアイツら追いかけるか、さっきから下からドンパチ聞こえますし………多分一方的に殺ってますねコォルェハ。対能力者組織まだー?警察でももっと早く来るで。
さて、奴らを探している間に俺の能力について教えよう!(ドンドンパフパフ!)。俺の能力は、まぁ一言で言えば不死身だ。例え全身丸焦げになっても、バラバラに切り刻まれても、大砲に詰め込まれて吹き飛ばされても死なない……多分。まぁ、死にまくったら再生が追いつか無くてなんかヤバい事になるし、多分痛みで先に心が死ぬ。だからけして無敵では無いと思う。で、そんな弱点には見えない弱点を補う為に、何故か再生する時に肉体が強化される仕組みでございます。まったく意味がわからんぞ。これも余り試す機会が無いからわからないが、ある時に再生した肩にデッカイ目が出来たのは覚えてる。アレホントにヒヤッとしましたわ。まぁ元に戻ってくれましたけども。
っと、説明していたら見つかったぞ。逃げる一般人をバッサバッサと殺して行く二人組を。取り敢えず、さっき殺してくれたお礼をしてやろうか。安心しろ、殺しはせん。ただの嫌がらせだよ。
そして、俺はそこら辺にあった改札機を引っこ抜き、今も人殺しに勤しんでいる二人組に向かって全力で投げた。
能力者が存在する世界で楽しく過ごしたいだけなんだよなぁ 羽田!!見ているな!! @gurengiusu
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