第1話

プロローグの前日で御座います。


「貴様はアホかぁぁぁぁ!」


すいませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!つーか痛ぇよ!力強ぇよ!名簿で叩くな地味に硬いんだよ!廊下にスパーンって音が響いたぞオイ?!見ろよ、周りの生徒が全員こっち見たよ?


「知らんわそんなん。それよりこれじゃ。なんだよこの解答」


あー、なになに?【常人と能力者の見分け方を答えなさい】……コレがどうかしアベシッ!!


「テメェ叩き潰そうか?なんだよ目からビームって。目からビーム出してたら見分ける必要ねぇだろが」


あのさぁ、むやみにバシバシ叩かないでくださる?痛いんだよ。口からかめ○め波出るよ?


「出る訳ねぇだろ。テメェ能力者じゃねぇだろが。それに万が一お前が能力者だとしても、両手もいで拘束出来る自身あるわ」


なにこの先生、生徒の両手もぐとか平気で吐かしやがったんですけど。なに?我死ぬの?我此処で死するで御座るか?まぁ俺死なんけど。うん、この先生ならやりかねん。能力者とタイマン貼れるっていう噂あるし。まぁ俺死なんけど。(2回目)


「つーかお前、能力者関連の問題全てこんな感じだろ?」


…………………ンな訳ないじゃないじゃななななないですか〜嫌だな〜も〜。


「……コレ、お前の能力者関連のテストだが」


…………………………………(すっと目を逸らす)


「よし、今から俺がお前に軽ーく能力者の事をブチ込む。そして満足して死ね」


いや死なねぇよ?なんで面白くもねぇ話聞いて満足して死なねばならんのじゃ。つーか待て!担ぐな!止めっ腰、腰が締まる!締まってる!腕力強い!って速い!足速!ってそういえばこの後移動教室なんだけど?!誰か助けて!ヘルプミー!



帰り道



と言う訳で、あの脳筋が教えた事を要約すると、10年程前、日本に突如として10人の能力者が現れて、破壊活動を始めたらしい。


うーん、何故?破壊活動って……んまぁ、社会に不満でもあったんかな?で、それをきっかけに、世界各地に能力者が現れまくったらしい。


そして、能力者の殆どはその力で悪さやらなんやらしまくっていたと。まぁそんな事を政府がわざわざ見ている訳にはいかず、色々と対策を練ったとか。


そして数年立って、とある能力者を捕獲した事により、常人でも能力者と対等に渡り合える力を手に入れたらしい。


それから数年間、対能力者の組織が結成されたり、現れた能力者を片っ端から捕獲して実験したりと、面白みのない事を聞いた気がする。


あ、そうそう、能力者の見分け方として、能力を使用する時や、興奮状態になると、目の色が黄色く変色するらしい。何処の呪われた子供達だよ。そういやあの小説まだ新刊出てきてねぇな。作者マジでガ○トレアにでもなってんじゃねぇの?


つーかね、あの筋肉頭説明が長い、回りくどい。おかげで担任に殺されかけました。マジでなんなん?この高校の先生殺意高杉ィ!あ、因みにあの先生は彩鷹弦粋あやたかげんすい。あれでも一応数学の先生らしいよ。どう見ても脳筋じゃないか。なんで数学教師なんだよ壊れるなぁ。あーもう早く家に帰ってゲームして寝るわ。


そうそう、俺の名前は藤水春ふしみずはじめ。何処にでもある普通の高校に通う、高校2年生。そして、この世界で騒がれている、能力者と呼ばれる特殊な人間の一人だ。


まぁ、俺は興奮なんぞ余りしないし、能力なんて使い勝手が良くも悪くもない特定条件で発動する能力だからなぁ。能力の練習なんぞしようとも思わん。だって条件がアレだからなぁ。


因みに能力には色々と種類があるらしい。主に攻撃型、身体強化型、精神干渉型に分かれてるらしい。さっき初めて知った。それと能力の発動も、任意で発動するタイプと、特定条件で自動で発動するタイプがあるらしい。コレも初めて(ry


そうこう考えてたら家についた。今日の晩ご飯なんにしようかな。





んで次の日に高校に行こうとしたらアレ《プロローグ》だよ。全く壊れるなぁ。


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