それはもやは狂気
椿叶
料理は愛情
料理は愛情。
だから、毎日あなたのためにおいしい料理を作っています。
食事がおいしければ、家に帰るのが楽しみになるでしょう? はやく帰りたいってなるでしょう? 他の人との食事や、飲み会よりも家のご飯、って思ってもらいたいのよ。
あなたに「病みつき」になってほしいから、いつもこっそり毒を混ぜています。もちろん彼には内緒ですけど。
どこで手に入れたかも内緒です。取り上げられたらたまらないもの。これを使うようになってから、彼、外で食事することが減ったのよ? 手放せるわけないじゃない。
主菜に毎日一滴。病みつき料理のできあがり。
『ただいま。今日のご飯はなんだい? 豚のしょうが焼きか~! 嬉しいなあ。お前はほんとうに料理が上手だからなあ。毎日嬉しいよ』
そうでしょうそうでしょう。
彼がおいしそうに食べていると安心するのです。これで彼は私から離れていくことはないんだろうなあって。私たち、死ぬときまで一緒よ。
それはもやは狂気 椿叶 @kanaukanaudream
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。それはもやは狂気の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます