違う違うそうじゃない
別に、某歌手のあの歌を口ずさんでいただかなくてもよい。(笑)
河野太郎デジタル相が今日の会見で、マイナンバーカードを巡ってトラブルが続発したことを受けて、責任を取る形で自身の受け取る給与三か月分を返納すると発表した。あえて辞任はせず、職務に専念し挽回するとして「トラブル対処の初動が遅れたことへのけじめ」としている。
大昔から存在する言葉で、『死んでお詫びします』というのがある。
何か大きな失態をやらかして、その穴が埋めがたいほどに大きいと(被害を受けた人じゃなく当人が)理解した場合、そのような言葉が出る。モノの価値には換算しがたいので、本当には死なないケースが多いが「命をもってかえます」という覚悟を示すことで、被害者に誠意を見せたいということだろう。
私は古い人間ではないからか、思うのだ。アンタが死でくれたって、別にありがたくもないし、かえって迷惑だ。死なれたら夢見が悪いし、何ならそれは償うどころか余計に迷惑をかける行為だ。
相手がいくら自分を傷付けてくれて「さぁ、これでどうです?」みたいな顔をされても、こちらには何の得もないし、そんなことよりもっと何かちゃんと誠意を形にしてくれ、としか思わない。
●なぜヒトは、なにか済まないと思った時に「自分をこういう痛い目に遭わせますので、どうかこれでお気持ちを静めてください」的な発想をするのだろう?
先ほどのニュースのコメントでもあったが「そんなことするよりも、挽回策を明文化して世に宣言・発表してくれ行動に移してくれるほうが有意義だ」。
別に謝ったり給料下げなくてもいいから(そんなこと我々には何の意味もないので)、ミスのないように頑張ってほしい。というか河野大臣は現場で事務処理なんてせんでしょうから、現場が気持ちよくお仕事できるように、待遇や環境を指示して整備してやってはくれまいか。
別に、悪いと思った側だけではなく、それを見る周囲の人間にも問題がある。
何か不祥事や犯罪のニュースがあった時に、こぞって「シネ」「消えろ」とか攻撃的な言葉を浴びせ、その人物が社会的に打撃を受け抹殺されるところを見たい、それを見て溜飲を下げたいという人種がいる。自分には何の被害も得もないのに、狂ったように見知らぬ人物を血祭りにあげようとする。
●あなたが悪いと思った時、決して自分の身を削るような提案で謝ろうとするのではなく、互いにとってよりよい未来を見据えた言葉と提案を選ぼう。
また、人をそのような気持ち(死んでお詫び的な)にさせるのは、何かと問題のあった人を追い詰めるような風潮の世間のせいもある。もうちょっとそのあたりに寛容な世界にならないものだろうか。
河野大臣の場合、死んでお詫びどころかあの人種にしたら微々たる罰則でお茶を濁している感じがある。今私は「もうちょっと寛容な世の中に」とは言ったが、河野大臣のこのことはもう少しきつく追及してもよし!(笑)
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